京都市交通局は、2022年3月に実施する「市バス・地下鉄新ダイヤ」について発表した。地下鉄の新ダイヤは3月19日から実施し、烏丸線・東西線ともに21時以降の列車をそれぞれ2往復減便(平日ダイヤ・土休日ダイヤ共通)するとのこと。

  • 京都市営地下鉄烏丸線の既存車両10系と新型車両20系(2021年8月の報道関係者向け撮影会にて撮影)

現在、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者数が大幅に減少しており、「市バス・地下鉄事業は極めて厳しい経営状況」と京都市交通局は説明。今後の持続可能な安定経営に向け、さらなる経営健全化の取組みを推進するとしている。

地下鉄においては、朝夕ラッシュ時間帯の輸送力を堅持しつつ、利用状況に応じたダイヤの見直しを行う。第1段階として、3月19日からの新ダイヤで、烏丸線・東西線ともに夜間の列車を2往復減便。21時以降の運転本数を現行の1時間あたり5~6本(おおむね10~13分間隔)から1時間あたり4~5本(おおむね12分から16分30秒間隔)に変更する。烏丸御池駅で実施している全方向乗継ぎ(シンデレラクロス)については、最終列車だけでなく、最終列車の1本前の列車でも実施するとのこと。

第2段階として、直通運転を行う事業者と調整を行った上で、2022年秋頃をめどに烏丸線・東西線で昼間時間帯の列車をそれぞれ4往復減便する予定。ダイヤの見直しにあたり、朝夕ラッシュ時間帯の減便や始発列車・終発列車の時刻変更は行わず、減便を行う時間帯も烏丸御池駅での烏丸線・東西線の乗継ぎ時間を短縮できるように調整すると説明している。これらの取組みにより、約6,000万円の経費削減効果を見込んでいるという。

なお、市バスについても、通勤・通学ラッシュ時間帯や最終便は堅持しつつ、利用状況に応じた路線・ダイヤの見直しと車両数の削減を進める。あわせて民間バス事業者との連携強化などにも取り組み、運行コストの削減を図るとしている。