NTTは1月20日、テレホーダイなど現状の固定電話向け通話料割引サービスの提供を、2024年1月にすべて終了することを発表した。固定電話を現在の固定電話網(PSTN)からIP網へ移行することに伴い、「基本的な音声サービスは継続提供しつつ、わかりやすい料金体系へ変更するため」の措置としている。

  • NTTが「テレホーダイ」サービス終了へ - 2024年に固定電話のIP網への移行で

    終了する割引サービス一覧

  • マイライン・マイラインプラスのサービスも終了する

テレホーダイは、月々定額の料金で、夜11時から翌朝8時に限り通話・通信が定額利用できるサービス。1990年代には、通信料金が主に接続時間による従量課金だったことから、パソコン通信や初期のインターネット接続にこのサービスを利用するユーザーが多かった。その後、通信料が定額のADSLが普及するなどし主流からは外れていったが、当時、少しでも通信料を抑えようと、「テレホタイム」にあわせて夜更かしグセが付いてしまった人には懐かしいサービスだろう。

なお、IP網へ移行後も固定電話の基本料は現状と同額。既存のメタルケーブルを継続利用するため、回線工事は不要で、電話機等も現在のものを継続利用できる。移行の手続きも不要。電話番号も変わらない。そのためNTT東西では、「固定電話のIP網への移行等に便乗した、悪質な販売行為にご注意ください。電話機の交換や回線の切替手続き・工事は不要です」と注意喚起をしている。

  • IP網移行後の基本料金と通話料金