新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、通勤通学時の「密」を避ける移動手段としてや、宅配での利用など、コロナ禍に一層自転車利用のニーズが増加している。このような状況の中、自転車の安全利用促進委員会ならびに自転車協会は、改めて気を付けたい通勤時における自転車の安全利用について5つのポイントを紹介している。

1. 自転車利用時の服装をチェック

  • 自転車通勤推進企業 株式会社はてな (photo 小俣 雄風太/onyourmark.jp)

    自転車通勤推進企業 株式会社はてな (photo 小俣 雄風太/onyourmark.jp)

まずは、服装をチェック。軽快さはありながらルーズに見えないなど、走行時だけでなく、ビジネスでも町中でも快適に過ごすことができる服装がおすすめ。パンツやスカートの裾が巻き込まれないようにする、ヒールのないフラットで滑りにくい靴底のシューズを履く、ストレッチが効いていることなどをポイントに選ぶと良いとのこと。また、夕暮れ時には明るめの色もおすすめだという。

2. 自転車通勤の会社規定をチェック

自転車通勤をするにあたって、会社規定をチェックしているだろうか。自転車活用推進法が制定され、2019年5月には事業者が自転車通勤や業務利用を拡大する支援策の一つとして、「自転車通勤導入に関する手引き」が策定。各企業によって導入内容、制度が異なるため、労働災害、通勤災害の認定や自転車通勤可能距離、ルールなどを事前に確認しておく必要があるという。

3. 駐輪場をチェック

会社で駐輪場を提供していない場合には、GoogleMapの機能や、駐輪場シェアサービスの「みんちゅう」、シマノ提供の駐輪場検索ページなどを活用し、駐輪場を確保する必要が。自転車駐輪場の調べ方も格段に増えているので、予約が可能なサービスなど上手に利用するとよい。

4. 保険加入をチェック

自転車事故における被害者救済の観点から、条例により自転車損害賠償責任保険等への加入を義務化する動きが広がっており、令和3年10月1日現在、34都道府県・2政令指定都市において、条例により自転車損害賠償責任保険等への加入を義務づける条例が制定されている。

5. 車両の安全性をチェック

  • 自転車安全基準マーク(BAAマーク)

    自転車安全基準マーク(BAAマーク)

自転車は「車両」として安全に乗ることができなければならない。そのため、自動車と同様、定期点検やメンテナンスも必要。自転車を購入する際には、約90項目の検査や安全基準をクリアし、国が認めた安全マーク(BAAマーク)を目印に選ぶとともに、安全な自転車を取り扱い、販売前の整備点検・修理・メンテナンスを相談しやすい最寄りの自転車店を選ぶことも重要とのこと。