年初の恒例コラムといたしまして、2022年ブレイクを果たしそうな男性タレントさんたちを厳選して紹介いたします。何の権限も持ち合わせておりませんが、一年中愛するテレビドラマを見続けて、取材で多数の演者さんたちにお会いしてきたことだけは矜持としています。その目、ちょっと面白がってご一読ください。なお、執筆者の趣味につき女性タレントのブレイクは予想しておりませんので、悪しからず。

温めてきた力が2022年に解き放たれようとしている……

  • 坂東龍汰

「2022年末に活躍したな~」という感想を持てる俳優さんは誰だろう、と考えて一番に名前を思い出したのが、坂東龍汰(ばんどう・りょうた)さん。名前を言われると「?」となる人でも、2021年は彼の姿を必ず見ているはずです。とにかくドラマに出まくっていらっしゃいました。『夢中さ、きみに。』(MBSほか)を皮切りに、第二部がそろそろスタートする『真犯人フラグ』(日本テレビ系)まで6本に出演。ここに『ハニーレモンソーダ』などの映画の公開や、撮影も加わっているのでご本人の労働状況は、日本のコンプライアンスをガン無視でした。なぜ目に留まったかといえば、造形美が整っているだけではないんですよ。そこにちょっと肌荒れとか、ぽわんとした唇とか、歯並びとか。どこかに親近感を漂わせる要素があったのです。現在24歳。それでも2021年は高校生役から宅配業者まで、あれこれ演じていたのも印象に。今年は、TBS系火10ドラマの恋の当て馬役を狙ってほしい。

それから朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)でヒロインの幼なじみ・早坂悠人役を演じていた、髙田彪我(たかだ・ひょうが)さん。「この人、誰?」と思わせる抜群の可愛らしさに、放送時間である朝15分の集中力は全て持っていかれました。幼なじみグループは清原果耶さん、永瀬廉さん(King & Prince)、蒔田彩珠さん……といったスターばかり。その戦線の中で、ほぼ新人のような彼がオーディションで役を勝ち取り、存在感をアピールできているのは「持っているな」としか言いようがありません。今年から各所で見かけることになりそうですが、まずは"聞き分けのいい弟"役あたりからお目にかかりたいところです。

歌い、踊り、演じて女心を潤すフレッシュパワーたち

  • TOMORROW X TOGETHERのスビン、ヒュニンカイ、ボムギュ、ヨンジュン、テヒョン(左から)

「学園ドラマでいじめ役、いじめられ役とかやったらハマりそう……」とチェックしたのは山時聡真(さんとき・そうま)さん。目がめちゃくちゃ強いのに、どこか寂しげな雰囲気がするのがツボに。『生徒が人生をやり直せる学校』(日本テレビ系・24時間テレビスペシャルドラマ)をはじめ、多くの学園モノに出演しているので、今年はスタジオの教室の中で、キャラを確立させて行ってください。

そして今年は俳優さんだけではなく、ステージの上で輝きスタンバイ中の人たちも発掘してきました。それがAぇ! groupの末澤誠也(すえざわ・せいや)さん。主人公のクズ男ぶりが毎週トレンドに上がっていた『知ってるワイフ』(フジテレビ系)で、主人公の勤務する銀行の後輩・篠原恭介を演じていた末澤さん。ちゃっかりとした現代若手社会人を演じていたのが面白くて、思わずスピンオフドラマも見てしまった。新人俳優さんかと思ったら、歴としたジャニーズアイドル。まだデビューはしていないそうです。ちなみに彼を「?」と思ったのは、妙に品があったからなのですが、ネットで名前を調べたらブルジョアでは……? という記事が。真偽は何より、納得でした。グループ名、どう発音するのかを知りたい。えぇは上がる? 下がる?

ラストはいつかステージパフォーマンスを拝んでみたい、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)。韓国アイドル人気が絶盛の中、BTSの弟分としてデビューしています。国産を追っかけるだけで目と手が一杯なので、国外まで気が回らなかったのですが、彼らビジュアルが諸先輩たちとは違って見えました。色白で目がくっきり。数年前に「BTSの弟分としてデビュー予定です」と某業界関係者に資料を見せられて「うわ、可愛い!」と小さな悲鳴をあげたことを思い出しました……。背中に羽をつけても不思議はなさそう。2020年はドラマ主題歌も歌っていたので、来年は期待大。日本でのライブ、早よ。

以上、小林久乃が独断と偏見でリサーチした、2022年の活躍を期待する皆様でした。次回は夏頃お会いしましょう。