きょう14日のフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(25:05~ ※関東ローカル)では、なにわ男子特集の第2話が放送される。

  • (左から)大橋和也、高橋恭平、大西流星、西畑大吾、長尾謙杜、藤原丈一郎、道枝駿佑=フジテレビ提供

昨年7月に開催された、なにわ男子単独となる初の全国アリーナツアー「なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん」初日公演を前に、会場ではリハーサルが行われていた。これまでより、はるかにスケールアップした舞台に、メンバーは「すごい」「広いね」と口々に歓声を上げる。

このステージ演出を担当した西畑大吾は「大きいですね。会場に来ると全然違いますね。広さもあるし。気持ちも上がります。すごい」と声を弾ませ、リーダーの大橋和也は「練習は本番のように、本番は練習のように。楽しく全力でやろうかなと思います」と意気込んだ。

そしてツアー初日、オープニングでは全員で初のフライングに挑戦。メインステージから中央ステージまでを優雅に飛行した。また今回の公演で披露する曲数はなんと30以上。その構成をほぼメンバーだけで練り上げた。その中に、観客の前で初めて披露する曲があった。道枝駿佑が作詞し、なにわ男子の絆を歌詞に込めた「Time View~果てなく続く道~」だ。“どれだけ夢を見てきただろう”“不安が募って壊れそうになっても 横を見れば 君がいるから”。グループ結成から3年、ただひたすらにデビューを目指してきた自らの気持ちを表現した歌詞に、メンバーは格別な思いを抱いていた。

グループ最年長の藤原丈一郎は「たまに1人で聴くときにうるっとくる。特別な曲」、西畑も「僕たちの気持ちはあれなのよ」「ちょっと涙出るもんね」と語った。道枝はこの曲を手掛けた時の思いを「腑(ふ)に落ちない日とか7人が納得いかない日々がいっぱいあったと思うけど、芸能界でやっていくしかないって思いながら(歌詞を書いた)。口下手だけどこう思っているんですよって。書いてよかったなあと思いました」と明かした。

そして迎えた7月28日。グループ名である「なにわ」にちなんだこの日は、ツアー2カ所目となる横浜アリーナで公演が行われようとしていた。会場入りした西畑は「2年前に728(なにわ)の日にライブしたいよね、って話をしてたんですよね。いつのまにか728の日になっていました」と、感慨深い表情を浮かべた。

そんな彼らの夢がついにかなう時が来る。それはコンサート中盤、MCコーナーの最中だった。会場が突然暗転し、「何? 何?」と7人がざわつく中、ステージ上のスクリーンに「CDデビュー決定!」の文字が映し出された。その瞬間、7人は大きくガッツポーズを見せ、そして泣き崩れた。顔を真っ赤にしながら、互いに肩を抱き合い、輪になって喜びを分かち合った。リーダーの大橋和也は「ホンマに良かったです。本当にありがとうございました」と声を振り絞り、ファンから大きな拍手を浴びた。

さらに、発表直後のステージ裏では、事務所入所から17年半という期間を経て悲願のCDデビューをつかみ取った藤原丈一郎が「長かったね、17年半。(これから歌う)『Time View』やばいっすね。歌詞が“どれだけ夢を見てきただろう かなうはずがないと思っていたあの頃を 思い出しては考えないフリをした”それが現実となる。みっちー(道枝)に感謝やわ」と目を潤ませた。そして、メンバーそれぞれがあふれる感情を胸に「Time View~果てなく続く道~」を歌いあげる。

ついに長年抱いてきた夢をつかみ取った7人。その感動の裏に秘められた思いに迫る。

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