コロナ禍で自炊する機会も増えたと思います。自宅でのご馳走といえばいろいろありますが、やはりステーキは欠かせませんよね。

特に分厚いステーキ肉を手に入れたときは、「さぁ、これをどう美味しく焼き上げよう。ウェルダンか、ミディアムレアか……」と考えるだけでワクワクします。

現在、ツイッターユーザー「でかいさん(@dekai3)」が、ある仮説に基づいて行った「ステーキ肉を柔らかく焼く実験」が大きな話題になっているのをご存知でしょうか? その仮説というのがコチラ。

・ステーキ肉を塩麹に漬けたら柔らかくなる
・大根は肉を柔らかくする
 
のならば、塩麹で漬けた大根を使えば肉は更に柔らかくなるのかという実験
(@dekai3より引用)

なんと、「ステーキ肉を塩麹に漬けたら柔らかくなる」「大根は肉を柔らかくする」というふたつの定説を足し合わせ、「塩麹で漬けた大根=べったら漬け」を使えば、ステーキ肉はさらに柔らかくなるのではないかという仮説を打ち立て、これを実際に試してみたのです。

その経過も詳細に報告されているので、順を追って見てみましょう。

この状態でラップして一時間置きます
(@dekai3より引用)

塩麹がどれぐらい移っているか分からないので、黒胡椒だけで焼く
(@dekai3より引用)

両面焼く
(@dekai3より引用)

焼き上がりました
(@dekai3より引用)

結果
・柔らかくなってる上に牛脂の臭みが減ってる
・大根おろしに漬け込むより水分を吸わない
・塩麹に漬け込むよりも塩味が付かない(むしろ全然塩味しない)
 
となり
 
『べったら漬けを使用するとステーキ肉の臭み抜きと柔らかくする事を無味無臭で行える』
 
という事が分かりました。かなりアリだな
(@dekai3より引用)

これは漬け込むのに使ったべったら漬けと舞茸を炒めた物。付け合わせに良い。もっと細かくして肉に乗せてもいいかも
(@dekai3より引用)

こうして食べるとおいしい
(@dekai3より引用)

ということで、実験は見事に大成功。さらに、漬け込み用のべったら漬けでアレンジ料理まで作るなど、食材を無駄にしない姿勢も実に素晴らしいですよね。

このユニークな実験は大反響となり、ツイートは1.6万件のリツイート、3.6万件のいいねを獲得(11月15日時点)。コメントも多数寄せられました。

「よい情報ありがとうございます! 」

「これは天才」

「塩こうじのプロテアーゼと大根のオキシターゼが作用してるのでしょうが相乗効果があるのか、単に2種類で消化酵素の量が増えてるだけなのか興味深いですね。 どこかに論文がありそうだけど見つからない」

「確かネットで見たのは肉は中性でアルカリ性か酸性に寄せると肉が柔らかくなり、水分保有量が上がるってみたことあるから、その原理かな? 」

「シャリアピンステーキにならって更にタマネギを追加したらもっと柔らかくなる可能性が? 」

「使い終わった漬物焼いて食べてもうまいしいいね! 」

「これ今日作ってみたらすごく美味しかった! 」

「目からウロコ」

「料理は化学」

「こいつはうまそうだ!! 」

「こういうのよ! こういう実験を待ってたのよ! 」

「これは素敵なライフハック」

「これはナイスアイデア!! べったら漬けは加熱して、お肉の付け合わせにすれば無駄にならないもんね」

「考えられる理由として、麹側が固形物か否かによる接触面積の違いと、それによる浸透圧の影響でしょう。
・柔らかいのと消臭は言わずもがな
・卸しは水分が出やすいが今回は切り身だし漬物だから水分が無く出にくい
・固形のべったら越しでは塩味は表面が限界
という感じかな。魚の昆布締めに近いですね」

ちなみに、ツイ主のでかいさんによると……

・素人の遊びの実験なので科学的な根拠はない
・比較しての実験をしていないから本当に効果があるか謎
・今回は肉に漬けたべったら漬けを食べたけど、必ず熱を通した上で、腹痛等の体への悪影響は自己責任

という点はご理解いただきたいとのこと。

自宅でステーキを作る際は、ぜひ今回の裏ワザを試してみては?
漬け込み用のべったら漬けを食べるときは、よく火を通して殺菌することもお忘れなく!