舞台『虎者 NINJAPAN 2021』の公開ゲネプロが4日に東京・新橋演舞場で行われ、ジャニーズJr.のグループ・Travis Japan(宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗)が出席、初日を迎えた意気込みを語った。

  • Travis Japan

    Travis Japan

故・ジャニー喜多川さんが企画・構成を行い、滝沢秀明が構成・演出を引き継いだ同舞台。2019年11月にグループ初の単独公演として初演を迎え、今回は3回目の公演となる。舞台とショータイムで構成され、壁で行うウォールトランポリンにプロジェクションマッピングを組み合わせるなど、新たな技術を取り入れたパフォーマンスを見せていく。

会見では松田が「たくさんのお偉いさんがいそうな雰囲気で緊張してますが……」と笑わせる。作中では赤忍者、青忍者と別れるシーンもあり、赤の宮近&松田&松倉、青の七五三掛&中村、川島&吉澤が同じ楽屋であることも明かされた。赤の3人は『To the top』という曲で電飾の手袋をつけたパフォーマンスも披露。

青の4人のパートでは七五三掛がセクシーな振り付けを担当し「キャッチーなダンスを作ってみたいなと思って、サビの歌詞の『Bad』の『B』を2つ作って、『BBダンス』という名前を付けました。しかもその曲が『Bring Back』という曲なんです。それも『BB』で、全部つながる」と説明する。得意げな七五三掛を見た川島が「名前付けたの、俺なんですけどね」と明かし、七五三掛は「如恵留、言わないでよ!」と焦っていた。

「BIG BANG BOY」という新曲も披露し、川島は「僕たちの思いと、いろんな方が託してくれた思いをまとめあげた曲。SHOW TIMEの頭とドンケツに『これで俺たちはやってくんだ』という強い思いを込めて披露させていただきます」と語る。中村は「滝沢さんから『ビッグなビッグバンボーイになれ』と言われました。それくらい大きな存在になってほしいという意味もこまってるのかなと……」と続け、周囲は「こまってる!?」「込められてるね」とツッコミ。七五三掛は「全部英語の歌詞なところにも、滝沢さんからの『世界に通用するグループになってほしい』みたいな気持ちが込められてるのかなと思います」と期待した。

また、トランポリンは前年よりも高さが上がっているそうだが、何mか聞かれると「数字確認しておきます」(川島)、「あとでLINEします」(中村)と苦笑。どんな気持ちで行っているのかを質問されると、松田が「やってみます? その辺にトランポリンあります」と取材陣にやらせようとするくだりも。中村は「精神的な方が怖いですね。トランポリンの選手もそうだって先生が言ってたんですけど、1個の技が失敗しちゃうと、メンタル的に響いちゃうんです。そういうのをどれだけカバーできるか。メンバーが袖で待っててくれて、帰ってきた時にみんなで握手し合って『今日、よかったね』という話をするだけで違う」と絆が大事な様子で、「体自体はそんなにきつくないんです。超人ですよ、僕たち」と自信も見せた。

  • 重力に逆らうTravis Japan

同作には松田リマ、長谷川純、IMPACTors(ジャニーズ Jr.)の佐藤新、基俊介、 鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我といった面々も出演し、宮近は「IMPACTorsが初めて7人の参戦となって、舞台上では敵対しますが、裏では仲良くやっていて、京都公演を経て距離がめちゃくちゃ近くなった印象があります」と語る。さらに「個人的には洋服をちょこちょこあげてます」という七五三掛に、松倉は「さっきあげてたね」と指摘。七五三掛は「今日も新くんに。でも新の方が身長でかいんですよ。だから『サイズが合うかわかんないけど、あったらそのまま持って帰っていいよ』って」と説明し、中村が「(サイズが)なかったら捨てていいってこと?」と尋ねると、「それはひどいよ!」と抗議していた。

  • IMPACTors

2022年は寅年ということで、それぞれ目標を聞かれると、七五三掛は「寅年なので、僕たちの年にしたいなというのはずっと思ってて、Travis Japanの時代、そういう嵐を巻き起こしたいですね」と力強く答えるも「あれ、伝わってるかな?」と焦り、アクリル板に引っかかって転びそうになってしまう。続く吉澤は「行ったことない地域に行って、そこのファンの方達にお会いして、生でパフォーマンスを届けられるような環境にしていきたいなと思ってます」と語った。

松田は「寅年、映画の方が始まるので、ぜひたくさんの人に見ていただけるようにいい宣伝活動をやっていきたい」と主演映画『君が落とした青空』の話題を出し、川島は「目標は大きく、デビューしたいなと思います。それくらいの気持ちで全員で突っ走っていこうかと思います」と断言。宮近は「結成して寅年を迎えるのが初めてなので、そこからがスタートかなと思いまして。12年後にはどんな寅年になってるのか、そのスタートダッシュを切りたいなと思います」と長期スパンで意気込む。

そんな中、松倉は「個人的なことですけど、身長を伸ばしたいなって。元太とかがすごい伸びてきたんですよ。同じくらいだったんですけど、伸びるから、ちょっと僕も焦っちゃって、どうやって伸ばそうかな。どうすればいいんだろうね。牛乳ですかね? たくさん飲みます」と個人的な目標を述べ、七五三掛から「ちゃかちゃん(宮近)と俺と小さい組で頑張っていこうよ。誇りを持って」と誘われる。最後の中村は「僕、中村くんは、皆が言ってくれた通り記念すべき年になればいいなとは思います」と言いつつ、「言うのは簡単ですけど、それに向かってどれだけ自分達が努力できるか、初心の心を忘れずに、一つ一つ丁寧にやっていかないと。何かがあると思ってるんじゃなく、何かをつかみに行く気持ちで、寅年を駆け抜けたいと思っています」と志を見せた。

CDデビューについて改めて聞かれると、7人とも「したいです!」ということで、その場で気持ちを叫ぶことに。川島は「お宝映像になりますからね、絶対。『あいつら、予言者じゃん』ってなりますからね」と豪語、中村は「新聞の見出しにしてもらえるってことで」とアピールし、川島から「なにわ男子と思われちゃうから!」とツッコミも入る。「来年、寅年、デビューするぞ!」という7人の言葉に拍手が沸き起こると、宮近は「これだけの拍手をもらうってことは、決定でよろしいですか?」と笑わせ、改めて「現実にするために頑張っていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします」と頭を下げた。

最後にスタッフからトランポリンの高さが「5.5m」だったと補足が入ると、松田が「50mの半分くらい?」と尋ね、川島は「50mの半分だと25mだから……」と訂正。吉澤が「元太、シー!」とたしなめ、川島は「静かにしてると、かっこいいんですよ、彼」とフォローしていた。

撮影:泉山美代子