米Appleは9月14日(現地時間)、オンライン製品発表会「California streaming.」を開催し、その中で次期スマートフォン「iPhone 13」を発表。これに搭載する新SoC「Apple A15 Bionic」について、概要を明らかにした。

  • iPhone 13シリーズに共通して採用される新SoC「Apple A15」。画像はiPhone 13の内部イメージ

iPhone 13での体験をサポートする新SoCとして、Apple A15 Bionicが発表された。5nmプロセスを採用したことで、約150億個ものトランジスタを集積。CPUは2つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせる6コア構成で、グラフィックスには最新の4コアGPUを搭載。機械学習処理用に、毎秒15.8兆回の計算を行えるという新しい16コアのNeural Engineを内蔵する。

  • Apple A15 Bionicは5nmベース

  • プロセスの微細化によって約150億個のトランジスタを搭載する。ちなみにApple A14 Bionicでは約118億個だった

  • CPUは高性能コアと高効率コアを搭載し、性能と消費電力をダイナミックに制御する6コア構成

  • GPUは4コアで、主要な他社製品より最大30%も高速

  • 機械学習処理専用の16コアNeural Engineを内蔵

  • 機械学習における計算能力はおよそ15.8兆回に及ぶという

極めて高い性能を備え、iPhone 13で利用できる新しいカメラ機能やディスプレイの表示性能を強力に支援する。機械学習コアを内蔵することで、Siriのテキスト読み上げやマップ案内などの処理をデバイス上で完結して行える点が特徴だ。また、コア性能の向上に加えてディスプレイエンジンも刷新。システムキャッシュは前モデル比で2倍に増加しているという。

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  • 発表では特に触れられていなかったが、ISP(Image Signal Processor)も新しくなっているようだ