電通デジタルは9月14日、Webメディア事業を展開するオモロキと共同で、オモロキが提供する投稿型大喜利サイト「写真で一言ボケて(bokete)」の蓄積データを活用し、ユーザーが入力した画像にAIがボケて返すサービス「bokete camera(ボケてカメラ)」を開発したと発表した。両社はAIとお笑いの新たな融合を目指す。

  • 「bokete camera」の一例

boketeは、専用サイト上でお題の写真やイラストなどの画像に対し、ユーザーがユニークなボケを投稿して大喜利を行うサービス。アプリのダウンロード数は現在累計700万、ボケ投稿数は毎月100万件に上る。

共同プロジェクトの第一弾として電通デジタルが開発した「bokete camera」は、AIのディープラーニングを活用した分析を行い、ユーザーが入力した画像にAIがボケを返すサービス。

技術面では、画像内の物体を分類するAIと時系列データの推論アルゴリズムを用いて、boketeに蓄積された数万以上の画像とそれに対するボケのテキストデータを学習することで、読み込んだ画像に対する返しを瞬時に出力することを可能にしているという。

  • 画像とテキストを用いたアルゴリズム

両社は今後、同技術を元に、スマートフォンで撮影した写真に対してその場でボケを返すツールの開発準備も進める方針だ。