米国セールスフォース・ドットコムは7月21日(現地時間)、米Slack Technologiesの買収を完了したと発表した。セールスフォースは昨年12月、277億ドル(約2兆8900億円)でSlackを買収すると発表していた。

セールスフォースは買収により、Salesforce Customer 360とSlackとを統合することを計画しており、SalesforceとSlackの統合で、新しい仕事の世界のためのビジネス・オペレーティング・システムの創造を目指すとしている。

具体的には、両社は共同で、新製品「Slack-first Customer 360」を提供するという。これにより、企業はビジネスに関する信頼できる情報源を得ることが可能になり、従業員、お客様、パートナーと日々の業務で使うアプリケーションが単一に統合されたプラットフォームを手に入れることができるとしている。

また、SalesforceとSlackが統合することにより、ソフトウェア業界で最もダイナミックな2つのコミュニティが集結し、広範なエコシステムが構築され、次世代のデジタルファーストなアプリケーションやワークフローをビジネスに提供することが可能になるという。

米国セールスフォース・ドットコムの会長兼CEOであるマーク・ベニオフ氏は、「SalesforceとSlackは共に、エンタープライズ・ソフトウェアの今後を形成し、お客様と従業員の成功をどこからでも実現可能とする『デジタル本社』を創造していく」と語っている。