近畿日本鉄道の特急車両12200系の臨時特急列車が22日、近鉄名古屋~賢島間で運転された。今年2月に定期運用を終え、8月にラストランを迎える予定の12200系。4連休中は8両編成での運転や名阪特急としての運転も予定されている。

  • ラストランが迫る12200系。臨時特急列車として近鉄名古屋~賢島間を往復した

12200系は1970年前後の高度成長期や大阪万博開催時期に登場した特急車両で、愛称は「新スナックカー」。8年間にわたり160両以上が製造され、近鉄特急ネットワーク拡大期において中心的な役割を果たし、観光輸送から通勤輸送まで幅広く活躍してきたという。今年2月に定期特急列車としての運用を終えた後も、臨時特急列車としての運転に加え、撮影会などのイベントも好評を博しており、7月17日には12200系を貸し切って楽しむ特別な体験イベント「12200系車両 Special thanks」が開催された。

8月に予定されるラストランを前に、7月22~25日の連休中、再び12200系の臨時特急列車が運転されることとなった。7月22~24日は近鉄名古屋駅8時37分発・賢島駅10時51分着、近鉄名古屋駅9時36分発・賢島駅11時51分着の2本をそれぞれ4両編成で運転し、その後は2編成を連結した8両編成として、賢島駅14時8分発・近鉄名古屋駅16時32分着で運転。7月25日は近鉄名古屋駅7時19分発・大阪上本町駅9時48分着の名阪特急を8両編成で運転し、伊勢中川駅付近の中川短絡線も通過する予定となっている。

  • 7月22日は午前中に近鉄名古屋発賢島行を2本運転。午後の賢島発近鉄名古屋行は2編成連結した8両編成で運転された

4連休初日の7月22日、12200系の臨時特急列車は車体前面の窓に「1969-2021 ありがとう 特急 12200系」と記したマークを掲げ、ほぼ定刻通り運転された。近鉄名古屋駅から運転された2本は賢島駅到着後に連結され、8両編成となって鳥羽方面へ回送。14時すぎに賢島駅の1番ホームに入線し、14時8分に発車した。「ひのとり」の試運転が行われた前日に続き、賢島駅には多くの鉄道ファンらが集まっていた様子。改札外の特設ブースで行われた鉄道グッズの臨時発売も盛況だった。

近鉄は今後、12200系に乗車できる最後の機会として、8月7日に「ありがとう12200系特急ラストラン乗車ツアー」の開催を予定している。大阪上本町~賢島間・近鉄名古屋~賢島間でそれぞれ1往復、計4コース(Aコースは大阪上本町駅8時15分発・賢島駅11時33分着、Bコースは賢島駅16時42分発・大阪上本町駅19時42分着、Cコースは近鉄名古屋駅9時36分発・賢島駅11時51分着、Dコースは賢島駅16時8分発・近鉄名古屋駅19時1分着)を設定し、車内放送にて車両担当社員による12200系の解説も行われるとのこと。7月1日に受付開始したが、現在はキャンセル待ちとなっている。

  • 賢島駅で発車を待つ12200系の臨時特急列車。近鉄特急ではおなじみだったオレンジ色と紺色のツートンカラーも、現在は12200系を残すのみとなっている