「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸」の「鉄道コンセプトルーム」が7月12日から予約開始となり、7月16日に内覧会が行われた。沿線外でも相鉄線の認知度を向上させ、相鉄ファンを増やすことを目的に、客室内に運転台やグッズなどを設置・展示した。

  • 「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸」の「鉄道コンセプトルーム」が報道関係者らに公開された

「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸」は相鉄グループの相鉄ホテルマネジメントが運営するホテルで、京都市営地下鉄烏丸線の四条駅、阪急京都本線の烏丸駅から徒歩2分の場所にある。「鉄道コンセプトルーム」は相模鉄道の全面協力の下、ダブルルームとデラックスツインルームのコネクティングルームを使用。室内に入ると、あらゆるところに相鉄の鉄道グッズが用意されている。鉄道ファンでも圧倒されるに違いない。

中でも最大の目玉といえるのが、旧7000系の各種部品を活用した手製の運転台。旧7000系からブレーキとマスターコントローラーを流用しており、実際に動かせるほか、ドリンクを置ける小テーブルも用意されている。運転台からは、テレビ画面に映し出される相鉄線の前面展望映像などが見られる。ホテルにいながら運転士気分を楽しめるだろう。

運転台の背後には、8000系で使われていたクロスシートが設置されている。クロスシートは自由に座ることができ、ちょっとした鉄道旅行気分を味わえる。

  • 旧7000系の各種部品を活用した手製の運転台

  • 相鉄線の前面展望映像など見ながら運転手気分を楽しめる

  • ドア開閉の機械も扱える

  • 運転台に貼られた電気機関車ED10形「ED12」の銘板

  • 運転台の背後にある8000系のクロスシートと、相鉄キャラクター「そうにゃん」

  • 20000系を山口県から輸送する際に掲げられたヘッドマーク等も展示

寝室には、「そうにゃんトレイン」のシートの生地を活用した手縫いのベッドスローとクッションが用意されている。このように、相鉄線の魅力に触れられるだけでなく、手作り感があることも「鉄道コンセプトルーム」の魅力といえる。

懐かしの鉄道グッズにも注目したい。たとえば、「停車駅ご案内」と記された路線図が室内に掲出されており、いずみの線の終点がいずみ中央駅となっているため、湘南台駅まで延伸される1999(平成11)年以前に使用されたものと予測できる。列車の種別も「急行」「各停」の2種類しかなく、現在の路線図と比べると相鉄の成長を感じられる。

オールドファンなら、運転台に貼られた電気機関車ED10形「ED12」の銘板もたまらないはず。「ED12」は1953(昭和28)年に製造され、セメントなど積んだ貨車を牽引したという。ユニットバスではED10形が現役だった時代の写真も見られる。

  • 懐かしの行先方向板や路線図を展示。寝室にも「そうにゃん」がいる

  • 寝室のベッドスローとクッションは「そうにゃんトレイン」のシートの生地を使用

  • 「鉄道コンセプトルーム」宿泊記念の硬券

  • ホテルのフロントにて、ダッチングマシンを使って硬券に印字することも可能

ところで、関西在住の人にとって、横浜駅を起点とする相模鉄道は縁遠い鉄道会社かもしれない。相鉄グループの広報担当者に話を聞くと、相鉄線は大手私鉄の中で最も短い路線距離でありながら、都会の風景からローカルな風景まで、さまざまな景観を楽しめる点が魅力のひとつだという。また、鉄道ファンから見ると、多種多様な形式が活躍する鉄道会社であることも魅力的と話していた。

「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸」の支配人、前田好之氏は「鉄道コンセプトルーム」に関して、「大人でも十分に楽しめることがポイント」とコメント。「交流のツールとして使ってもらえれば」と期待を寄せた。

  • ユニットバスに相鉄の歴代車両の写真が貼られている

「鉄道コンセプトルーム」は1日1室限定。料金は1室3万6,000円のところ、当面はキャンペーン価格として1室1万2,000円で販売される。最大4名まで宿泊可能だが、その場合のベッドはハリウッド型で3ベッドの仕様になるとのこと。宿泊対象期間は2022年8月31日までとなっている。