日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月~金曜5:50~)で6月の金曜パーソナリティーを担当している女優の明日海りお。トップスターを務めた宝塚歌劇団を退団後、舞台、ドラマに、冠番組、そして今回の生放送の情報番組と、様々なジャンルに積極的に挑戦している。

生放送終了後に感想を聞くと、初めてとなる朝の情報番組に「本当に緊張してしまって…」と打ち明けながら、すぐに録画をチェックして反省点を確認するという真面目な性格が伺えるエピソードを披露。そんな新たな挑戦を見守り続ける、宝塚時代から熱心なファンたちへの思いも語ってくれた――。

  • 『ZIP!』6月金曜パーソナリティーの明日海りお (C)NTV

    『ZIP!』6月金曜パーソナリティーの明日海りお (C)NTV

■立てこもり事件の生対応に感じたプロフェッショナル

ここまで3回の生放送を終え、「初回は生放送ということで本当に緊張してしまって、自分でも『どう映ってるんだろう?』と気にしながらあっという間に放送が終わってしまった感じだったんですけど、2回目、3回目と重ねるうちに、(総合司会の)水卜(麻美)さんや他のアナウンサーの方々とお話ししながら、だんだん番組の一員としていられることがとても楽しくなってきたところです」と声を弾ませる明日海。

「『ZIP!』はスタッフさんも周りの皆さんもすごく柔らかく優しい雰囲気でいてくださるんです。私が担当するプレゼンとかロケ企画もとても楽しい内容なので、ドラマのほうが緊張しますね(笑)」と、意外な本音を打ち明ける。

18日には埼玉・大宮で立てこもり事件が発生し、生放送中に随時中継が入るという体制だったが、「ニュースの順番の入れ替えがあっても、皆さんが素早く対応される姿を目の前で見させていただいて、さすがプロフェッショナルな方たちだなというのをひしひしと感じております」と感心。

舞台裏でスタッフが忙しなく動く様子は、長年経験してきた舞台と似たものがあるそうで、「家に帰って録画したものを見返すと、スタジオの和気あいあいとした雰囲気とか、ニュースのときの緊張感ある雰囲気が画面にそのまま乗るものなんだという実感があったので、見てくださる方が目の前にいらっしゃらなくても、“伝えよう”という心の持ちようは舞台と通じているものがあるなと思いました」と意識を語った。

■コメント前のカウントダウンに「ドキドキ」

一方で、舞台やドラマでの演技の仕事と大きく異なるのが、「カメラ目線」や「VTR中にワイプで抜かれる」という文化だ。

「VTR終わりでコメントするとき、スタッフの方がカメラの横で指を折ってカウントダウンしてくださるんですけど、それにすごいドキドキしてしまうんです。あと、初回の放送の録画を見たら、ところどころ真剣になりすぎて顔がすごく怖くて(笑)、反省しました。カメラに向いてしゃべっているつもりでも、“目が語ってない”んですよね。その中でも、一番目が生き生きとしていたのは、『みんな君を待ってるよ! おはよう!』っていうセリフで語りかけたときだったので、そうやって相手に伝える意識が、どんなときも大切なんだなと思いました」

このように、毎回生放送が終わって帰宅すると、録画を見て反省点を確認しているそう。さらに、「他の情報番組でも皆さんがどういう感じでやられているのかを見たり、『ZIP!』では他の曜日も毎回見て、いろいろ自分なりに研究しています」と、新しい挑戦にひたむきな姿勢で向き合っていることが伺える。

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■新たな挑戦から実生活を豊かに

対照的に、5月からスタートした初冠番組『明日海りおのアトリエ』(Hulu)は「心地よいインテリアのヒント」や「コーヒーの美味しい淹れ方」など、“日常生活と心を豊かにする素敵テクニック”を学んでいくドキュメント・バラエティということで、「なかなか台本通りに行かないんですけど、実際にやってみた感じを生かして、自分らしくその場の状況を楽しむというつもりでやっています」と、自然体で臨んでいる。

早速、番組で挑戦した「土鍋でご飯を炊く」を実生活でも試してみると、「新しい土鍋には『目止め』と言って1回おかゆを炊いて下準備をしなければいけないというのを知りました。そうしていると、最初は食を楽しみにやっていたんですけど、物にも愛着が湧いてきたんです。先日も(日テレで)『Good For the Planetウィーク』をやっていましたが、そういう考えにつながっていけたらいいなと思いますね」と意識に変化が。

『ZIP!』の猫グッズロケで紹介した「ダンシングフィッシュ」も購入するなど、「どんどん楽しみが増えていっています」と、仕事での新たな挑戦が実生活を豊かにすることにもつながっているようだ。