JR東日本横浜支社は17日、相模線に新型車両を投入すると発表した。4両編成のE131系を12編成、計48両を新造。2021年秋頃から営業運転を予定している。

  • 相模線に投入される新型車両E131系のエクステリアイメージ

新型車両E131系は、車体の幅を広げ、座席幅を拡大するなどにより、車内の快適性が向上。運行情報・乗換案内を表示する大型ディスプレイ(17インチ)を一部のドア上部に設置して乗客への情報提供を充実させ、車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースを各車両に設け、バリアフリー化の推進を図っている。

各車両の客室に車内防犯カメラを設置し、従来の車両では1両あたり1カ所だった非常通報装置を4カ所に増やし、セキュリティを向上。車両側面にカメラを設置し、乗務員が運転台から利用者の乗降を確認する機能など、ワンマン運転に対応した機器も搭載した。

モニタリング技術を活用した車両搭載機器をはじめ、線路設備の状態監視機能により故障の予兆を把握し、事前に対処することで、さらなる安全性・安定性の向上も実現している。主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用し、車両の消費電力を抑制することにより、環境性能の向上も図った。

車両の外観は、遠くまで広がる湘南の海とダイナミックな波の水しぶきを水玉模様で表現し、遠くまで広がる湘南の海をイメージした濃淡2色の青色を車体前面・側面に配置。座席のカラーは、相模川の豊かな流れや湘南の海をイメージしたさわやかなブルー系のツートンカラーとした。

  • 相模線に投入される新型車両E131系の客室内イメージ

相模線の新型車両E131系は2021年秋頃から営業運転を予定しており、相模線茅ケ崎~橋本間のほか、朝夕の一部列車は横浜線橋本~八王子間へ直通運転を行う。