アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの伊野尾慧と、King & Princeの神宮寺勇太が、東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』(フジテレビ系 8月7日スタート、毎週土曜23:40~)で共演することが17日、明らかになった。伊野尾は、連ドラ単独初主演となる。

神宮寺勇太(左)と伊野尾慧=東海テレビ提供

澤村御影氏の人気小説シリーズを映像化する今作は、怪異事件の謎解きを通じて人と人とのつながりを描くヒューマンミステリー。主演の伊野尾は、民俗学を教える准教授・高槻彰良を。神宮寺は、その教え子で高槻の助手として謎を解く大学生を演じる。

コメントは、以下の通り。

■伊野尾慧
連続ドラマで初の単独主演という依頼に、すごく驚きました。皆さんに愛して頂ける作品になるように頑張りたいと思います。
僕が演じる高槻彰良が、いろんな事件を解決していくのですが、単純に推理するというより、心の中というか、人の気持ちをひも解きながら解決に導いていくのですごく難しい役だと思います。監督さんやプロデューサーさんの思いを聞きながら、キャラクターを作っていきたいです。
神宮寺くんとは、これまであまり話す機会がなかったので、ドラマの仕事でガッツリ組むことができて楽しみです。天然なのかなと勝手に思っていますが、これだけ長期間1つの作品に向き合ったら、自然と仲良くなるんじゃないかなと思っています。
まだまだ大変な世の中で、ここ1年2年で、寂しい思いや辛い思いをした方々が、沢山いらっしゃると思います。でも解釈の仕方でポジティブになれることもあると思います。このドラマを見て「こういう解釈の仕方もあるんだ」とか、「こんなことで悩んでいるけれど、こういう風に解釈したら頑張れるかもしれない、心が楽になるかもしれない」など参考にして頂けたらいいなと思います。ドラマを見てホっとして、リフレッシュして頂ける、素敵な作品になるよう頑張ります!

■神宮寺勇太
飛び跳ねるくらいにうれしくて、早く台本を頂けないかなとワクワクしていました。
尚哉は、特殊な能力を持っていて、ナイーブな感情の持ち主なので、繊細に表現することを意識して臨みたいと思います。セリフに込められた尚哉の気持ちなどを深く考え、一つ一つの尚哉の感情を大切にしながら、芝居を楽しみたいと思っています。
伊野尾くんは、人見知りなのかなと思っていたのですが、僕の方が人見知りしていたんじゃないかと思うぐらい、すごく話しかけてくれます。もっと会話がはずみ、会話のキャッチボールがパンパンできるように、そういった面も伊野尾くんから学びたいなと思いました。長い期間撮影させて頂くので、仲良くなれるのを楽しみにしています。
ドラマはミステリーですが、人とのつながりも描いた作品です。本当にいまは大変な時期で、心に何かモヤモヤしたものを持って、過ごしている方も多いと思います。尚哉も心の中に大きなものを抱えていますが、高槻准教授に出会ったことで、人生が変わっていきます。このドラマを見て、皆さんのモヤモヤが晴れて、少しでもハッピーな気持ちに、そして明日の活力になったらいいなと思っています。がんばります!

■原作 澤村御影氏
『准教授・高槻彰良の推察』は、ありとあらゆる巡り合わせが良い作品です。担当編集に恵まれ、イラストレーターさんに恵まれ、デザイナーさんに恵まれ、漫画家さんに恵まれ、読者様に恵まれ、本当に多くの方に愛していただいて、「大人気シリーズ」と呼ばれるほどにまでなることができました。でも、まさかドラマ化の運まで引き寄せるとは、正直な話、全く思っていませんでした。
最初に「ドラマ化の話がきています」と言われたときには、きっと実現しないんだろうなと思って「わかりました、一旦忘れます!」と元気よく返したくらいです(笑)。それなのに、気がついたら凄い方々でキャスティングが決まり、シリーズ構成案や脚本が届き、半分くらいしか実感のないままそれらをチェックする日々が始まり……ようやく八割ほどの実感を得たのが、完成稿の脚本の一ページめに原作として自分の名前を見たときでした。うわあ、本当にドラマになるんですね! あらためてびっくりです!
きっと初回放送日には、私の実感も十割に達するのではないかと思います。どうかドラマも多くの方に愛していただけますように。きっと良いものになると信じております。

  • 澤村御影『准教授・高槻彰良の推察』シリーズ(角川文庫/KADOKAWA) イラスト/鈴木次郎

■東海テレビ 松本圭右プロデューサー
・キャスティングについて
今回、伊野尾さん、神宮寺さんとご一緒するにあたり、最初にお願いしたことは「これまでのお二人のイメージを超越したい!」ということ。このドラマ自体が「現象」をどう「解釈」するか、が軸になっているのですが、だからこそ、伊野尾さん、神宮寺さんに対するこれまでの世間からの「解釈」を変えてみたい!と思ってしまいました。
とは言え、どう「解釈」されているかは十人十色、玉虫色です。ならば、ご自身が新しいと思うことをやってもらうしかない、と脚本づくりでも現場でもお二人に挑戦状をたたきつけるつもりで作品作りに邁進させてもらっています。伊野尾さんには「オトナ」「クール」というキーワード、神宮寺さんには「孤独」「地味」というキーワードからスタートしましたが、そんなキーワードすら超越するような新しい顔が次々と現場で生まれておりますので、新しいお二人の一面をぜひ楽しみにして頂ければと思います。

・作品について
原作は澤村御影さんの人気「民俗学ミステリーシリーズ」です。「民俗学」って聞きなれない学問だと敬遠されるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ面白い学問です。コックリさんは実は科学的に解明できる! 不幸の手紙の始まりは実は幸福の手紙だった!? など聞けば「へえ」となり、思わず誰かに話したくなるような雑学満載、知って得する 1 時間になっています。「准教授・高槻彰良の推察」はWOWOWさんと組ませて頂く共同製作ドラマとしては第三弾となります。「犯罪症候群」「ミラー・ツインズ」とオトナの土ドラだけでは出来ない重厚な世界観をWOWOWさんと組むことで成し遂げてきましたが、今回はそこにさらに「その女、ジルバ」「最高のオバハン」で新たに切開いた土ドラ流の人生への後押しとなる「やさしさ」を加味してみました。これまでの共同製作とはまた違った味わいもお届けできると思いますので、ぜひご覧ください。

■WOWOW 高江洲義貴プロデューサー
・キャスティングについて
「准教授・高槻彰良の推察」はタイトルの通り、主人公である高槻彰良のキャスティングが何よりも重要でした。クールで大人な雰囲気の高槻ですが、彼の心の根底にはやさしさや思いやりがあります。伊野尾さんの普段のお姿を拝見するに、高槻役にとって何よりも必要なそのやさしさや思いやりを強く感じることができたので、今回オファーさせていただきました。一見、これまでの伊野尾さんの持つパブリックイメージとは違う役ですが、伊野尾さんでしか表現できなかった“高槻彰良”となっております。
神宮寺さんも普段のイメージとは真逆の役に挑戦してもらっています。あの King&Prince に地味で誰とも心を通わせないで良いと思っている青年を演じてもらっているのです。ただ、ご安心ください。神宮寺さんはその孤独感や変化をとても繊細に演じています。撮影現場ではこの二人のお芝居の化学変化が何度も起きています。早く皆様にお届けして、この喜びを共有したいです!放送まで、楽しみにお待ちください。

・作品について
今回で 3 度目となる東海テレビさんとの共同製作。その題材をどうするか、いろいろと原作を探している中で出会ったのが本作「准教授・高槻彰良の推察」でした。“呪いの藁人形”や“コックリさん”、“神隠し”、“天狗”など、誰しもが一度は興味を抱いたことのある“都市伝説”や“怪談話”や“妖怪”のエピソードが随所にちりばめられ、その雑学を知れるだけでも面白いのに、主役の高槻彰良、深町尚哉はもちろんのこと多くの魅力あるキャラクターが作品を彩っており、さらには高槻自身の“謎”に引き付けられ一挙に当時出ていた分のシリーズを読破して、思いました。これはドラマ化したいと。今こうして実現に至れたことは、原作の澤村先生含め、多くの関係者の皆様のおかげで、感謝しかありません。視聴者の皆様には、夏の夜中にちょっぴり怖くて、ほっこりできて、少し知識が増えて、ワクワクできる民俗学ミステリードラマを楽しんでいただければと思います。