関西ジャニーズJr.のなにわ男子が歌う『第103回全国高等学校野球選手権大会』のテーマソング「夢わたし」の音源とミュージックビデオが17日、公開された。

  • なにわ男子

『第103回全国高等学校野球選手権大会』“高校野球応援し隊”に就任したなにわ男子。2003年から続く歴代の応援ソングのなかで、CDをリリースしていないアーティストの楽曲が抜てきされたのは今回が初めて。メローな曲調で、高校球児はもちろん夢を追うすべての人に響く歌詞を乗せた楽曲に仕上がった「夢わたし」に、メンバーは「『弧を描く どこまでも風に乗って運べ』という歌詞は、爽やかさのなかに情熱を感じます」(大西流星)、「サビで歌う『ひとりじゃないから』の歌詞が好き。高校球児と僕らに通じるものがあります」(長尾謙杜)、「しかもそのパートは、メンバー全員でハモってるから余計にね」(大橋和也)とコメントを寄せた。

ミュージックビデオは、6月某日に甲子園球場で撮影された。梅雨の中休みで雲ひとつない青空の下、初めて甲子園球場へ来たという道枝駿佑、長尾、高橋恭平、大橋の4人は大興奮。一方、これまで始発に乗って第1試合から観戦に通っていたほど熱狂的な高校野球ファンの藤原丈一郎は、憧れの聖地の土を踏んだ感動に浸り「ここで2泊、いや、1週間くらい泊まりたい」と夢心地だ。午後には30度を超える真夏日となったが、終始涼しげな笑顔を崩さないなにわ男子。7人の美しいハーモニーを風に乗せて響かせた。

また、阪神園芸の粋なはからいで、グラウンドの水撒きを体験させてもらう場面も。ここでも藤原のテンションは爆上がりで「丈くん、ずっと口角上がりっぱなしやで(笑)」と大橋にツッコまれるほどのはしゃぎぶりを見せた。

メンバーが、周囲の反響や撮影の感想を語った。

――“高校野球応援し隊”就任について、周囲からの反響は。

西畑大吾:嵐の二宮(和也)くんに「就任させていただくことになりました」ってメールをお送りしました。そしたら「すごいね」って、「大吾たちが頑張ってる姿を見られるのはすごくうれしいよ。頑張ってね」って返してくれたので、メンバーみんなで共有しました。関ジャニ∞さん、嵐さんという大先輩の皆さんがされてきたことをなにわ男子が受け継ぐわけですが、二宮くんの言葉が僕たちの自信になりましたし、より一層、高校野球について知らないといけないなと思いました。
道枝:僕は、学校の友達から連絡がきました。高校時代の野球をやっていた友達から、“高校野球応援し隊”が発表されたあとに、メインビジュアルの写真がスクショで送られてきて「道枝、やるな!」って(笑)。すごくうれしかったです。
長尾:同級生からの連絡がすごかったです。
大橋:連絡してなかった友達とかも。
高橋:ああ、来た来た!
藤原:「久しぶり〜!」みたいなね。野球部だった友達からもめっちゃメールがきました。
西畑:反響、大きかったな。それだけ大きなお仕事なんだなって感じたね。
藤原:このお仕事で、違う角度からの反響を感じたので、なにわ男子を知ってもらうチャンスでもあるなと実感しました。

――甲子園球場を訪れた感想は。

西畑:高校球児の皆さんが頑張っている姿は、テレビで見てもそうですけど、生で見ると勇気づけられるというか。僕らもそういう存在にならないといけないなと思いました。
大西:ここで戦う今年の高校球児たちは、僕らより全員年下。そう思うとむちゃくちゃ球児の皆さんがたくましく思えるし、「僕らももっと頑張らないと!」って身が引き締まる思いになりました。
長尾:去年、コロナ禍で高校野球が中止になって、甲子園を目指せなかった球児たちは、僕と同い歳。彼らの悔しかった気持ちを甲子園に持ってきて、応援したいと思いました。
藤原:毎年通っていた甲子園で、今年はスピーカーからなにわ男子の曲が流れると思うと……、本当にうれしいです!

――ミュージックビデオ撮影の感想は。

西畑:1日中、すごく楽しかったです。高校球児の人たちのなかには、ここに立つ人もいれば、ここを夢見る人もいて、その思いが続く甲子園の歴代の土、場所を感じながら撮影させていただきました。そしてこの天気! 梅雨の季節なのに、びっくりですよ。野球が大好きだったジャニーさんも、ちゃんと僕らを見てくれてるんだなって気持ちにもなりました。
大西:甲子園球場へは、何度か来させてもらったことはあったんですけど、あらためてグラウンドから見る景色は全然違っていました。ほんのちょっとだけど、球児の方の目線になった気持ちで、すごい興奮しましたね。絶対緊張するのもわかるし、だからこそ球児の皆さんのすごさもわかったので、より一層、ぼくらが支えられるように頑張らないとって思いました。
道枝:初めて甲子園球場に来たので、すごく圧倒されました。ここを目指して同世代の球児たちが頑張ってたのかって。今日は、すごく風が強い中での撮影だったけど、ふだんと違う風というか、浴びていて気持ちよかったです。これは、なにわ男子にとっての追い風だと思うので、高校球児の皆さんに負けないよう僕らもますます追い風に乗って頑張りたいと思います。
高橋:今日が初甲子園で、球場に立たせてもらうのも初で、誰でもできるわけじゃない貴重な経験をなにわ男子のメンバーみんなでさせてもらえたことがうれしかったです。「夢わたし」はすごくいい歌詞なので、たくさんの人に聞いてもらえたらいいなと思いながら、今日は歌いました。
長尾:今日、初めて甲子園球場に入ったんですが、入った瞬間、圧倒されました。ここに観客の皆さんがいたら、また違った景色になるんだろうし、高校球児の皆さんがどれだけのものを背負って、ここへ立っているのかがわかったような気がして、すごいなと思いました。こんなにお天気のなかで「夢わたし」を歌えて、気持ちよかったです。
藤原:バックネットから高校野球を応援していた僕が、先日は実況席に(6月2日「プロ野球セ・パ交流戦 阪神タイガースVSオリックスバファローズ」)、今日はグラウンドに立ってミュージックビデオの撮影ですよ。今日は1日中、「お仕事で、こんな贅沢していいの?」という気持ちで過ごしていました。甲子園に吹くこの浜風をグラウンドで味わうことができたのは、本当に感激です。
大橋和也:ヘアメイクが崩れてもいいから、この風に当たりたい、この日差しに当たっていたい。そんな気持ちを与えてくれた甲子園にありがとうを言いたいです(笑)。今日の撮影中、グラウンドの土を歩くごとに付くみんなの足跡を見るだけでも感慨深いものがありました。

――球児の皆さんへメッセージを。

高橋:高校球児の皆さんと僕ら、なにわ男子は似ているところがあると思うんです。違う土俵ではあるけど、夢を目指すという目標は同じ、誰かに元気や夢を与えるというところも一緒だと思うので、お互いに頑張っていきましょう。
西畑:暑さはもちろん、まだまだコロナ禍で油断できない状況ですので、体調だけには注意して頑張ってください。高校球児の皆さんと、僕らも共に夏を駆け抜けていけたらいいなと思います。