アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの知念侑李が、テレビ朝日系で10月に独占放送される『世界体操・世界新体操』のプレゼンターを務めることが12日、明らかになった。メインキャスターには松岡修造が就任し、4度目のタッグを組む。

  • 左から知念侑李、松岡修造=テレビ朝日提供

今年は福岡県北九州市で開催される両大会。『世界体操』は18日~24日、『世界新体操』は27日~31日に開催され、両大会が同じ場所で連続開催されるのは史上初となる。

『世界体操』の日本代表選手は、東京五輪後に決定。東京オリンピック代表に内定している内村航平選手や橋本大輝選手、村上茉愛選手、畠田瞳選手の活躍に期待が寄せられる。『世界新体操』では、日本新体操史上過去最強のチームといわれる日本代表“フェアリージャパン”が5大会連続のメダル獲得に挑む。

体操競技のオリンピックメダリストを父に持つ知念は、2017年に世界体操プレゼンター就任後、大会中は現地に赴き、選手の演技をリポートしてきた。あわせて、これまで持ち前の運動神経を活かし、跳馬やあん馬にチャレンジしてきたが、今回は平均台を体験。高さ125cm、幅わずか10㎝の平均台の上に立ち、「小学生の頃、体操場で遊びながら平均台にのぼっていたはずですが、『こんなに高いんだ~!』と感じました」と高さにビックリ。「さすがにここでバック転なんてできる気がしません(笑)。この上で演技する選手のすごさをみなさんに感じてほしい」と語った。

そんな知念について松岡は「“安心感”のひと言ですね! 体操に関する知識も深いし、何よりも視聴者に近い目線を大切にされていて、いま何を伝えるべきか瞬時に判断する感覚が素晴らしい」と大絶賛。その実直さと瞬発力を「まさに、“アスリート系プレゼンター”ですね」と評した。

知念、松岡のコメントは以下の通り。

■知念侑李

――4度目のタッグとなる松岡さんの印象は?

久々にお会いしましたが、修造さんは想定外! ちょっとした告知コメントの収録ひとつとっても、僕が想像していたものと違う感じになってしまうんです。でも、そこが大好きです(笑)。

また、修造さんは、スポーツに対して心の底から熱くなれる方。それがしっかり伝わるので、みんなが一緒に熱くなることができるんです。さらに、選手としての経験もあるので、どんなことを選手に聞き、何を伝えたらよいのかわかっている……。タッグを組むたび、「本当に勉強になるな」と感じています。

――体操競技の魅力とは。

父や姉が体操選手だったこともあり、僕は体操というものを身近に感じてきましたが、普段見慣れてない人から見たら、常に異次元のことが繰り広げられている競技だと思います。そういう意味ではエンターテインメントとしても楽しめるスポーツですし、そこに知識がプラスされるととてつもない緊張感、ハラハラ感も味わえる……。だからこそ、みなさんに体操についてもっと知ってもらいたい。それを伝えていくのが僕の務めかなと思っています。

――新体操の魅力とは。

新体操は5人で動きをシンクロさせていく美しい競技ですが、すごいなと思うのは身体を動かす技術だけじゃなく、相手にノールックでボールを渡すなどの技。それは、体操にはない部分だと思います。動きを合わせるという意味では僕たちの仕事と似ている部分もありますが、新体操はシンクロ率が凄まじい! 厳しい練習を積まれているのだろうなと、ただただリスペクトの思いがわいてきます。

――大会のみどころは。

新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツやエンターテインメントが止まっていた時期もあったので、まずは体操や新体操のエンターテインメント性を純粋に楽しんでいただけたらと思います。

先日、『全日本体操種目別選手権』の会場に赴き、2年ぶりに体操の現場を取材させていただきましたが、「スポーツには台本がないから、何が起きるかわからない!」と改めて実感しました。その“何が起きるかわからない瞬間”を見るのはとても楽しみですし、それが歴史的な瞬間ならなおさらです。そんな貴重な機会が北九州で体験できるかもしれないんです! みなさんもぜひその一瞬を目撃して、スポーツのパワーを受け取ってほしいなと思います。

――平均台を体験していかがでしたか。

小学生の頃、体操場で遊んでいたのでよく平均台にのぼっていたはずですが「こんなに高いんだ~!」と改めて感じました。立っているだけでフラついちゃったので、選手だったら減点されちゃいますね。幅がハガキ1枚分ぐらいしかないところで飛んだり回ったりアクロバットしたりするのは、やっぱり怖いですよ! さすがにここでバック転なんてできる気がしません(笑)。この上で演技する選手のすごさをみなさんに感じてほしいですね!

――プレゼンターとしての意気込みを。

より大会を楽しんでいただけるように、これからさまざまな企画で選手や体操の技などを紹介していきたいと考えています。みんなでちょっとずつ知識を増やして、10月の『世界体操・新体操』を一緒に楽しみましょう!

■松岡修造

――4度目のタッグとなる知念さんの印象は。

“安心感”のひと言ですね! 体操に関する知識も深いし、何よりも視聴者に近い目線を大切にされていて、いま何を伝えるべきか瞬時に判断する感覚が素晴らしい。まさに、“アスリート系プレゼンター”ですね。僕はこの『世界体操・新体操』でいちばん大事なのは“つながっていく力”だと考えているのですが、知念さんも新型コロナウイルスの影響で舞台が延期になるなど、アスリートと同じように悔しい体験をされてきたと思うんです。だからこそ、言葉にならない選手の気持ちを感じ取ってくださるでしょうし、視聴者のみなさんとも“つながっている”という感覚を共有できる方だと思います。

――体操競技の魅力とは。

体操は超高難度の技が練習の積み重ねによってできるようになる、という“可能性”のスポーツ。また、演技時間は短いのですが、その一瞬へと昇華させる緊張感。反対に、“全集中”するまでのゆったりした時間などオンとオフの感覚が見ていて楽しいですね。そして基本的に失敗ができない競技なので、演技中のドキドキ感を味わえるのも魅力だと思っています。

――新体操の魅力とは。

華麗な印象とは裏腹に、とても厳しいスポーツです。低迷期といわれた時期もありましたが、今は選手たちに自信がついてきて、“本気で変わろうと思えばできる”ということを証明してくれたチームだと思います。もはや“演技を合わせる”というところを超えた域に到達していて、そこにあるのは彼女たちの“表現”。チームの思い、明るさが伝わる演技に期待しています。

――大会のみどころは。

僕が初めて『世界水泳』のメインキャスターを務めた2001年の福岡大会で、地元のみなさんの本気度がものすごく伝わってきたのを覚えています。今度は北九州という街が“世界”を迎えることで大きく変わっていくのではないでしょうか。そのパイプ役として、僕も積極的に動いていきたいと思っています。

そして今、体操ニッポンはどの種目でも金メダルを取れる可能性が高い。僕は、内村航平選手は心が動じない、勝負に強い人だと思っているのですが、そんな内村選手が将来性を買っているのが橋本大輝選手。彼は向上心が強く、“挑んでいく”印象の選手でタイプが全然違うんですよね。そんないろいろな個性を持つ選手たちが、体操を通して大きな輝きをもたらしてくれる。その光を思いきり浴びたとき、スポーツって本当にいいなとみなさん感じるはずです。東京オリンピックでスポーツの力を感じた後だからこそ、もっとその感動は強くなっていると思うので、『世界体操・新体操』は今までにない感じ方ができる大会になると信じています。

――メインキャスターとしての意気込みを。

伝えたいのは、やはり“CANDO”です。“できる!”と“感動”、その2つが重なっていくことは間違いないですし、選手はもちろん北九州のみなさんも感動をもらったり与えたりしていくことでしょう。それが最終的に日本全国の視聴者のみなさんにもつながっていくはず…。僕も全力で応援していきます!