NTTデータは、AIの研究、開発、運用、利活用に関わるガバナンスを強化するため、社会デザイン・ソフトウェア工学/法務・倫理/レジリエンス・SDGsなどさまざまな分野の見識を持つ社外有識者からなる「AIアドバイザリーボード」を4月19日から設置すると発表した。

AIアドバイザリーボードでは、AI利活用に関する技術動向、法令・規制、市民社会の認識について、ボードメンバーとNTTデータのAIプロジェクトに関わる現場最前線のメンバーが議論し、その結果をAIガバナンスの具体的な手段に取り入れていくという。

  • AIアドバイザリーボードにおける活動内容

座長は東京大学 大学院 工学系研究科 教授 森川博之氏が務め、メンバーとして、国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授 石川冬樹氏、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士、大阪大学社会技術共創研究センター 招聘教授 三部裕幸氏、放送大学 教養学部 教授、Solve for SDGs プログラム総括補佐 奈良由美子氏、九州大学 法学研究院 法学部 准教授 成原慧氏が参加する

AIアドバイザリーボードでは、(1)AIに関与するNTTデータ幹部層との意見交換(1回/年)、(2)AIに関与する実務層向けの勉強会(4回/年)を実施。

議論結果は、「AI開発プロセス」など、実際のプロジェクト現場で参照されるドキュメントや運用に取り入れ、AIガバナンスに関わるPDCAサイクルを回すことで、安心・信頼できるAIソリューション提供のために役立てていく。また、社会におけるAI利用環境を鑑み、AI開発プロジェクトの初期リスクチェック項目やリリース判定基準として活用することも視野に入れ、検討を進めるという。