お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、18日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00～11:15)で、「容姿に言及するネタを捨てる」と宣言した3時のヒロイン・福田麻貴にアドバイスした。

松本人志

この日、3時のヒロインの福田麻貴がゲスト出演し、今月8日にツイッターで「この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました！」と宣言したことがトークテーマに。

福田は、容姿をいじるネタに対して劇場などで観客の反応が鈍くなっていることを実感。「芸人と視聴者さんの間で価値観のねじれがある。芸人にとってのいじる、いじってもらうは親切」としながら、「理解してほしいんですけど、なかなかそれが浸透しないので一旦ネタだけでもストップしよう」と決断したという。

松本は、「福田さんが今、そういう考えになってるんだったら今はそれでいいと思う。でも、ずっとそれでやる必要もないし、(時代が)変わっていったらまた変えてもいいと思う」と福田の考えを尊重。その一方で、「ただ、ネタって自分たちの世界やから。ボクシングみたいなもので、ボクシングのリングに上がって『お前ら殴り合いやめろ!』って言ってるようなもので、放っておけよって話」と私見も述べた。

また、福田が「芸人と視聴者さんの間で価値観のねじれがある」と発言した事に触れ、「さっき君が言った『世間とのねじれ』。このねじれは、このネタをやめたらもっとねじれていくんじゃないのかな。このねじれを直すためには、われわれはそこは引かずに頑張るというやり方も俺はあるんちゃうかなって」とも助言。「ブスいじりとかそういうのをした時にウケが悪くなっているというのは、確かに世の中の空気がそうしているというのも確かにあるのかもしれないけども、やってる側がすでに躊躇してしまってるからウケが悪くなっているというのも絶対にある」と指摘した。

一方で、お笑い芸人の容姿いじりを、自分のこととして傷つく視聴者がいるのも「分かる」という松本。「だから非常に難しい問題。今そう思うのならそれでいいと思う。また、気持ちが変わったら変えたらいいし」と福田の思いに寄り添い、EXIT・兼近大樹の「お笑いは、作り上げてきた先輩たちのものでサーカスなので。俺は正直、変わらないでほしいって思ってます。それを見に来る人が楽しむ場所」という意見にうなずきながら、「だからわれわれはもっとプロフェッショナルにならなければいけない」と自らに言い聞かせていた。