JR九州は28日の社長定例会見にて、「令和2年7月豪雨」で被災した久大本線に関して、2020年度内の全線運転再開をめざし、復旧工事を進めることを明らかにした。

  • 久大本線の特急「ゆふ」(2018年7月撮影)

久大本線は「令和2年7月豪雨」の影響により、第二野上川橋りょう(豊後中村~野矢間)が流失したほか、橋脚の傾斜、トンネル・線路への土砂流入、盛土流出など、計145件の被害が確認されている。現在は豊後森~庄内間で列車の運転を見合わせ、バス代行輸送を実施している。

社長定例会見の中で、久大本線の被災した橋りょう等の復旧方法に関して、河川管理者である大分県との調整がおおむね整ったことから、2020年度内の全線運転再開をめざし、復旧工事を進めると説明。「コロナ禍にあえぐ観光地の復興に少しでもお役に立てるよう、しっかりと復旧工事を進め、1日も早い復旧と久大本線沿線の復興に向けて取り組んで参ります」とコメントした。