坂本真綾「躍動」配信ジャケット

坂本真綾の新曲「躍動」が明日8月11日に配信リリースされる。

「躍動」はスマートフォン向けRPG「Fate/Grand Order」第2部後期の主題歌で、作詞を坂本、作曲を古閑翔平(ユアネス)、編曲および演奏をユアネスが担当した。リリースに際して、古閑は楽曲について「坂本真綾さんの歌声が持つ包容力や、どこか懐かしく切ない気持ちにさせてくれる、それと同時に背中を押してくれる、寄り添ってくれるような声質・色を最大限活かせるような楽曲にしたいと、メロディラインや構成は試行錯誤しました」とコメントしている。

古閑翔平(ユアネス)コメント

今でもはっきりと覚えているんですが、初めてこの話をマネージャーから聴いた時は、とあるライブ帰りの車中でした。
最初はマネージャーに伝えられている内容があまり理解できなくて、結構冷静だったんですけど、話の内容をだんだんと理解していくうちに、「えっ...?! あっ...!! これはそういうお話ですか...?! えっ...?!」と、喜びより先に驚きの感情が溢れていました(笑)。
内容を理解してしばらくしてから、ようやく嬉しさが込み上げてきました。

今回の「躍動」が初めて自分たち以外のアーティストの方に楽曲を提供させて頂く機会になったわけですが、この楽曲を書き下ろさせて頂くにあたって、坂本真綾さんの歌声が持つ包容力や、どこか懐かしく切ない気持ちにさせてくれる、それと同時に背中を押してくれる、寄り添ってくれるような声質・色を最大限活かせるような楽曲にしたいと、メロディラインや構成は試行錯誤しました。
特に、メロディ、コードの展開は少しひねりを加え、何度も聴き返したくなるように制作させていただいたつもりです。

そんな楽曲に、坂本真綾さんの歌詞と歌を入れて頂くことによって、より広い景色が広がる楽曲になりました。
上手く文字にして伝えられないのが歯痒いのですが、自分だけではまだ見えていなかった、描ききれていなかった景色のさらに広域、裏側を坂本真綾さんに描いていただいたと表現するのが近いのかもしれません。
同時に、作曲させて頂いた自分の思い描くサウンドイメージや、楽曲イメージに対して、より鮮明なイメージや印象を「返して与えられる」というのは本当に素晴らしい事だと感じました。

“Fate/Grand Order”という世界的大人気ゲームの中で、「色彩」「逆光」に続く主題歌として使用される楽曲ということもあり、プレッシャーも多少は感じていたのですが、坂本真綾さんという素晴らしいボーカリストと一緒に作品を彩れるという事、この楽曲がこれから世界中で聴かれていくという事を考えていたら、とても楽しく制作する事ができました。
真綾さんには、レコーディング時も 慣れない現場で緊張している自分たちにお気遣い頂いて、気さくにいろいろとお話して頂きました。
真綾さんがお話をすると、場の空気が自然と暖かくなるのを感じて、「包容力が凄い、凄まじい」と改めて感じました。

坂本真綾さん、そして“Fate/Grand Order”という素晴らしい組み合わせに、自分達が関わらせていただいた音楽が一つの新たな入口になれれば、という思いを込めさせていただきました。
本当に何度聞き返しても心を満たしてくれる楽曲になったと自負しています。