俳優の大泉洋と"ミスター"こと鈴井貴之が出演する北海道のローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)の最新作が10月28日に放送スタートすることが5日、明らかになった。

  • 『水曜どうでしょう』(HTB)の最新作に出演する大泉洋(右)と鈴井貴之

    『水曜どうでしょう』(HTB)の最新作に出演する大泉洋(右)と鈴井貴之
    (C)HTB

2019年の末から20年春にかけて放送された「北海道で家、建てます」の番組内で出演者とディレクター陣が明言した"もう一つの最新作"がいよいよ完成した。今回放送されるのは、「北海道で家、建てます」の撮影合間に行われていた企画「海外ロケ」編。2018年7月29日、鈴井貴之と大泉洋が所属するクリエイティブオフィスキュー主催のイベント「CUE DREAM JAM-BOREE」最終日に、番組ディレクターの藤村忠寿と嬉野雅道が生中継でサプライズ出演した。その際、藤村ディレクターの口から「大泉くん、そろそろ旅に出ようか?」と突然告げられた。行先は明らかになっていないが、初回の番組冒頭で仕掛け人の1人であるミスターの口から、今回の行き先と企画趣旨について語られるという。

インターネット上では、「久しぶりに4人だけで旅に出たらしい」という噂が独り歩きし、行き先や企画内容に関しファンの間で様々な憶測を呼んでいたが、一体どんな旅を見せてくれるのか? 注目だ。

嬉野ディレクターからのメッセージ

昨年末から、11週に渡って公開された新作「北海道で家、建てます」は、撮影開始から公開まで3年もの時間が費やされるという異例の取り組みとなりました。番組冒頭では、いきなりチーフディレクターが「正直、迷走してます」と、普通なら視聴者に聞かれないところでこっそり打ち明けるであろう内情を、カメラが回っている前で言い放つものだから「水曜どうでしょうのエンジン」を自認する大泉洋も度肝を抜かれて言葉を失うという、テレビバラエティー史上見たことのない幕開けとなり、その3年後のラストシーンでは、どうでしょうハウス完成披露に招かれた大泉洋が「実は自分が作ったどうでしょうハウスは2年も前に雪の重みで崩壊していた」と、VTRで真相を知らされ、またまた驚愕、最後の最後まで自分の想像を超えてくる展開に何を信じて良いのか分からなくなった大泉が「水曜どうでしょうは、怖い!」と怯えながら終わるという奇跡的名作となりましたが、今回の最新作は、まさにその雪の重みで水曜どうでしょうハウスが崩壊した半年後の夏にスタートさせた旅企画です。

旅に向かう途中「ところで藤村くん、あの企画はどうなってるんだ」と、撮影開始から1年半も経つのに未だに完成しないツリーハウス企画のその後を気にする大泉洋に全員で口裏を合わせて「もう完成しました」とうそをつき、はぐらかし続けた旅でしたが、そんな久々の旅ロケの印象を、大泉洋は前作の「北海道で家、建てます」も手ごたえのないロケだったが「あの旅はもっと手ごたえがなかった」と振り返ります。しかし、そんな旅へ出たのは2年も前、2018年のことです。どうでしょう班4人全員、自分たちがどんな旅をしてきたのか、もはや誰も覚えてはいない。はたして迷走ぶりは重症化しているのか、それは見てのお楽しみ。でも、番組開始から24年経った今でも、水曜どうでしょうは、4人だけで旅をすると、やっぱりどこか懐かしい、いつか見た水曜どうでしょうの風景になるんだなぁと、今回の最新作を見て、あなたは感じるのかもしれません。いずれにしても、お楽しみに。