東京メトロと東京都交通局は30日、国土交通省が昨年8月に車いす等の利用者が乗降しやすい段差と隙間の目安値を示したことを踏まえ、駅ホームと車両の段差・隙間の状況、国交省が示した目安値を満たす乗降口を両社局のサイト上で公表した。

  • 東京メトロのサイト上での公表イメージ(丸ノ内線)

東京メトロでは、銀座線・丸ノ内線・東西線・千代田線の駅を中心に、同社サイトにて駅ホームと車両床面の段差・隙間の情報の提供を開始。「ホームと車両床面の段差・隙間縮小の整備状況」のページからPDFファイル「ホームと車両の段差と隙間」を閲覧できる。

国交省が示した目安値を踏まえた段差・隙間の縮小も進めており、駅ホームの嵩上げ、車両床面の低床化、ホーム先端部へのくし状ゴムの整備を実施している。ホーム嵩上げ(スロープ設置含む)とくし状ゴムの設置に関して、2020年6月までに7路線の計78駅で整備予定となっている。

  • ホーム嵩上げ整備状況

  • くし状ゴム整備状況

東京都交通局では、都営三田線・都営新宿線・都営大江戸線の各駅(他社管理駅の都営三田線目黒駅・白金台駅・白金高輪駅・新宿線新宿駅を除く)を対象に、駅ホームと車両の段差と隙間の状況をサイト上に掲載した。「バリアフリー情報」のページからPDFファイル「三田線のホームと車両の段差と隙間の状況」「新宿線のホームと車両の段差と隙間の状況」「大江戸線のホームと車両の段差と隙間の状況」を閲覧できる。

あわせて駅ホームと車両床面の段差・隙間の縮小にも取り組んでいる最中であるため、サイト上の掲載内容は段差・隙間対策の実施状況などに応じて随時更新するとのこと。

なお、国土交通省が示した目安値は、ホームと車両の段差が3cm以下(乗車率100~150%程度)、隙間が7cm以下となっている。