俳優・竹内涼真主演の『テセウスの船』(TBS)が22日の最終回で19.6%をマークし、1月スタートのプライムタイム民放冬ドラマの全話平均視聴率が出そろった。

1位は、10話平均で13.4%となった『テセウスの船』、2位は、11.6%となった上白石萌音主演の『恋はつづくよどこまでも』で、TBSがトップ2を占めた(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

■2020民放冬ドラマ全話平均視聴率ランキング

  • 対象は1月スタートのプライムタイム(19~23時)に放送されている地上波民放連続ドラマ。全話平均視聴率は、各話の番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。19年4月スタートの『科捜研の女』、同年10月スタートの『相棒 season18』は除く。

『テセウスの船』は初回11.1%で4位だったが、その後も11%台で推移し、2月17日時点の中間平均では2位に浮上。その後、第6話から数字が一気に上昇すると、最終話では番組最高の19.6%に達し、見事トップで着地した。

2位の『恋はつづくよどこまでも』は、初回9.9%と1ケタで6位だったが、こちらも第6話から10.9%→11.9%→12.1%→14.7%と右肩上がりに推移。最終話で番組最高の15.4%まで上昇し、“恋つづ現象”を巻き起こした。

  • (左から)『テセウスの船』竹内涼真、『恋はつづくよどこまでも』上白石萌音、佐藤健

3位は、天海祐希主演の『トップナイフ』(日本テレビ)。初回は13.0%で1位発進し、その後も安定した数字で推移したが、後半で一気に高騰したTBS2作品の勢いにはかなわなかった。

4位は、沢村一樹主演の月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ)。加重平均で9.95%となり、四捨五入でかろうじて10.0%と2ケタに乗せた。18年7月期に放送された前作も全話平均10.6%をマークしており、引き続き堅調ぶりを見せている。きょう23日には、新撮を加えた特別編『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~AFTER STORY「あれから一年、新たなる旅立ち」』(21:00~22:48)が放送される。

全話平均2ケタは、以上の4作品。今クールは、病院を舞台にした作品が民放で5本と乱立したが、その他『病院で念仏を唱えないでください』(TBS)は9.0%で7位、『アライブ がん専門医のカルテ』(フジ)は7.1%で9位、『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京)は6.86%で12位となった。