JR九州は28日、特急形電車787系を使用したD&S列車として2020年秋に運行開始する「36ぷらす3」に関して、木曜日から月曜日にかけて運行する各ルート内で、乗客が乗降する駅とは別に雰囲気を楽しんでもらうために停車する駅を発表した。

  • D&S列車「36ぷらす3」外観イメージ

「36ぷらす3」は世界で36番目に大きい島である九州全県を巡るD&S列車。5つのルートに九州を楽しむ35のエピソードを詰め込んで乗客を迎える。36番目のエピソードは全ルートを楽しんだ乗客自身に語ってもらいたいとの思いが込められている。

木曜日の博多駅から鹿児島中央駅へ向かうルートでは、途中の玉名駅(熊本県玉名市)で11時頃に20分程度停車し、玉名地区を中心に地域の特産品の販売を予定している。肥薩おれんじ鉄道の牛ノ浜駅(鹿児島県阿久根市)でも、14時半頃に20分程度停車する予定(調整中)。東シナ海・牛ノ浜海岸の絶景を楽しめるだけでなく、特色ある商品の販売も予定している。

  • 大隅大川原駅(日豊本線)

  • 宗太郎駅(日豊本線)

  • 門司港駅(鹿児島本線)

金曜日の鹿児島中央駅から宮崎駅へ向かうルートでは、途中の大隅大川原駅(鹿児島県曽於市)で13時半頃に50分程度停車し、森の中の雰囲気を楽しんでもらうほか、特産品の販売やカフェを予定している。

土曜日の宮崎空港駅・宮崎駅から大分駅・別府駅へ向かうルートでは、延岡駅(宮崎県延岡市)で13時頃に10分程度停車し、延岡地区を中心に地域の特産品が販売される予定。大分南部の宮崎県との県境に接する宗太郎駅(大分県佐伯市)で13時半頃に10分程度停車し、「宗太郎峠」越えの体験も予定している。重岡駅(大分県佐伯市)で14時頃に20分程度停車し、九州一広い佐伯市を中心に地域の特産品の販売を予定している。

日曜日の大分駅・別府駅から小倉駅・博多駅へ向かうルートでは、杵築駅(大分県杵築市)で12時頃に15分程度停車し、国東半島や杵築地区を中心に地域の特産品を販売する予定。中津駅(大分県中津市)で13時頃に10分程度停車し、中津・耶馬渓地区を中心に地域の特産品の販売を予定している。門司港駅(福岡県北九州市)では14時半頃に30分程度停車し、2019年3月に復原が完成した門司港駅舎を中心に、門司港の雰囲気を感じてもらう予定となっている。

  • 肥前浜駅

  • 「36ぷらす3」での旅行イメージ(月曜日)

月曜日の博多~長崎間を往復するルートでは、肥前浜駅(佐賀県鹿島市)で13時頃に50分程度停車し、日本酒の飲み比べや特産品の販売が予定されている。