横浜市と川崎市は、横浜市高速鉄道3号線(横浜市営地下鉄ブルーライン)の延伸に関して、川崎市側でヨネッティー王禅寺付近を通るルートを選定し、概略ルートや駅位置について両市で合意したと発表した。延伸区間となるあざみ野~新百合ヶ丘間の開業目標は2030年とされた。

  • 横浜市営地下鉄ブルーライン延伸区間(あざみ野~新百合ヶ丘間)の概略ルート・駅位置図

横浜市高速鉄道3号線の延伸については、2019年1月に事業化の判断を発表し、早期実現に向けた取組みを進めてきた。市民に対し、事業に対する理解を深めてもらうため、2019年8月に説明会を開催し、9~10月に川崎市側の有力ルート案の考え方に関する意見募集も行っている。

事業の内容は、周辺の地形や土地利用、交差構造物への影響を考慮し、地下トンネル構造を基本とした上で、横浜市高速鉄道3号線における既設のあざみ野駅から小田急線新百合ヶ丘駅南口付近まで延伸する計画としている。

今回発表された川崎市側のルートについては、地域交通やまちづくりの視点から評価を行うとともに、市民からの意見等を踏まえて総合的に判断した結果、ヨネッティー王禅寺付近を通るルートを選定。概略ルートと駅の位置を「嶮山付近」「すすき野付近」「ヨネッティー王禅寺付近」「新百合ヶ丘駅南口付近」とすることで両市が合意した。