スマートフォンの生命線といえば、バッテリー。友人や家族との連絡はすべてSNSという人の場合、バッテリーが尽きてしまえば連絡が取れなくなりますから、残量が乏しくなると不安になりますよね。電車やバスの支払いもスマートフォン頼みであればなおさらです。

そうなると気になるのが、バッテリー喰いの犯人です。Androidでは、「設定」アプリの「バッテリー」画面でバッテリー消費量の多いアプリを調べられますから、問題のありそうなアプリを特定できれば強制終了するなどの対策を打つことができます。

しかし、一般的なアプリであればともかく、システムアプリ(プロセス)はうっかり手を出せません。「モバイルネットワークスタンバイ」(Android OSのバージョンによっては「セルスタンバイ」)はその代表格ともいえる存在で、消費電力の大半を占めていることもありますが、モバイル通信を司るアプリですから強制終了はできません。

そのモバイルネットワークスタンバイですが、携帯電話回線への接続を確保する役割があり、接続していないときは接続可能な基地局の検索を繰り返します。3G/4Gの電波が届きにくい場所、いわゆる"アンテナの本数が少ない場所"に長く留まると、それだけバッテリー消費量は増えてしまいます。

なお、この問題は基本的に3G回線で発生するもので、音声通話もデータ通信で行う「VoLTE」に対応したSIMカードでは発生しないとされます。海外仕様の端末では、検索対象の回線/優先接続する回線が日本向け設定ではないこともあるため、その場合もモバイルネットワークスタンバイが無駄に電力を消費してしまいます。端末とSIMカードの両方が絡む問題ですから、どちらもすぐに買い換えることができない場合、必要に応じて機内モードに切り替えるといった対策をとるほうが現実的かもしれません。

  • 電池喰いの「モバイルネットワークスタンバイ」って何をしてるの?

    「モバイルネットワークスタンバイ」の電力消費量が多すぎるときには