シリーズ生誕25周年を迎え2020年1月に完全新作TVアニメが放送される『魔術士オーフェン』。TVアニメ放送に先駆け11月26日、東京・一ツ橋ホールにて「魔術士オーフェンはぐれ旅 プレミアム上映会」が開催された。登壇者はオーフェン役の森久保祥太郎、クリーオウ役の大久保瑠美、ドーチン役の渕上舞、チャイルドマン役の浪川大輔。

  • 「魔術士オーフェンはぐれ旅 プレミアム上映会」

『魔術士オーフェン』は、秋田禎信氏によるライトノベル作品。1994年の第1巻刊行以来、様々なシリーズが発表され、累計1,400万部を突破しており、1998年と1999年にはアニメ化もされている。

プレミアム上映会では第1話から第3話までの上映となり、その後キャスト陣が登壇してのトークが繰り広げられた。まず、約20年の時を経てふたたびオーフェン役を演じることになった森久保は、「20年前に観ていた方は?」と客席に問いかけ、手を挙げたファンに向かって、「お久しぶりです! お互いに年を取りました」と笑いを誘い、懐かしむ。続けて客席に年齢を聞き、20年の歳月が経ったことに改めて驚くと、浪川に「親戚のおじさんか!」と突っ込まれるシーンも。

そして、話題は20年ぶりとなるアニメ化について。森久保は「秋田先生がずっと描き続けて、そして応援を続けてくれたファンの方がいて、その熱意で令和版オーフェンが誕生しました。声優をやっていてこれほどうれしいことはありません」と感無量な様子を見せた。

また、「普段は気負わないのですが、20年前は一番下っ端で先輩に助けられ、教わったことがたくさんありました。なので今回は年上の世代ということもあり、20年前に教わったことや空気づくりを意識しました」といつも以上にキャスト陣での交流を深めたことを話した。

続けて本作の大ファンでもあり、キャスト陣から「オーフェンペディア」と呼ばれるほどのファンである大久保は本作について「キャラクターがとても個性的で、世界観が作り込まれています。魔術もそれぞれ得意分野があって……」とどんどん語りだしていく。続けて「話しだしたら止まらないくらい魅力的です。原作はいまの時代の作品と比べても遜色がありません。この作品に関われたことが嬉しすぎて、なんて言っていいかわかりません!」と喜びを表現した。

浪川は、以前チャイルドマンを演じていた中田譲治について「中田さんのようにはできないけど、自分なりに精一杯やらせていただきました」と語り、チャイルドマンがオーフェンの師匠であることを受け、「(森久保の師匠を演じて)とても気持ちが良かったです」と笑顔を見せた。

また、渕上は自身が演じるドーチンをコミカル担当と解説し、「ほかのキャラクターが生きるか死ぬかのやり取りをしているなかで、ギャーギャー騒いでおしまいでした!」とコメント。「改めて『オーフェン』に触れてみて、王道の話が刺さりました。大久保さんがいてくれたおかげでいろいろな情報も入れられたし、毎回楽しいアフレコでした」とのこと。

最後に森久保は「もうひとつだけお願いがあります。まだまだ原作があります。もうひとつだけ欲張るとすると、まだ演じたいです。オーフェンの旅をまだまだ続けたいと思いませんか? ぜひ期待してください」と自身が誰よりも続編を熱望していることを見せつけ、ラストは決め台詞である「我は放つ光の白刃」のコールで締めくくった。