ジャニーズJr.のユニット・SixTONESが、フジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(毎週金曜24:55~)の密着取材を受けた。13日(25:05~)の放送から4週にわたって特集する。

  • (左から)田中樹、高地優吾、ジェシー、京本大我、松村北斗、森本慎太郎=フジテレビ提供

結成5年目のSixTONESは、ジャニーズJr.でありながら、今年行われた全国3都市のアリーナツアーで動員数13万人以上を記録。また、ジャニーズ初の試みとしてYouTubeにジャニーズJr.チャンネルを開設、配信を開始すると、国内外での人気を獲得し、YouTubeが世界各地で展開している「YouTubeアーティストプロモ」キャンペーンに、ショーン・メンデスやBTSなどと並び、日本のグループとして初抜てきされた。

さらに、滝沢秀明がプロデュースした代表曲「JAPONICA STYLE」のミュージックビデオに至っては、再生回数が驚異の1,200万回を超えるなど、まさに破竹の勢いを続けている。デビュー前にもかかわらず、その挑発的でワイルドなスタイルとずばぬけた歌唱力、そしてトークの面白さで絶大な人気を誇るSixTONES。そんな彼らがデビューという飛躍の時に向かって突き進む姿を追った。

取材当初、SixTONESのデビューはまだ決まっていなかった。10年以上にわたってジャニーズJr.として活動し、20代半ばに差し掛かる彼らの心の中にあったのは、やはり“デビューへの思い”。グループ最年少の森本慎太郎は「デビューはゴールではない。ガムシャラにやり続けることが大事」と言う。ドラマ『パーフェクトワールド』に出演するなど俳優としても活躍がめざましい松村北斗も「デビューだけが正解じゃない。そう思わないと、もたない時もある」とうつむき加減に語る。

さらに、メーンボーカルを務める京本大我は「デビューするのが怖い。自分たちの環境が変わってしまうのが怖い」と胸の奥にある戸惑いを吐露。しかし、京本と共にメーンボーカルを務めるジェシーは「自分たちの楽曲はいまだにカラオケには入ってない。デビューしてファンの期待に応えていきたい。CDを出すのがひとつの夢」と、デビューに大きな希望を抱いていた。

グループ結成は2015年。6つの原石と音域、そして6人それぞれ個性が出せるようにという意味が込められた「SixTONES」という名をジャニー喜多川さんから授かった。最年長の高地優吾は結成された時、「SixTONESという名前をもらって、これで失敗したら事務所を辞める」という気持ちでいたという。

今やSixTONESのまとめ役でもある田中樹は、先が見えない状況にあっても、「メンバーに信頼がめっちゃある。もっとすごい人いますよ、先輩にも。ただチームを組むにはあいつらが一番だと思ってたから、俺は」と、5人に全幅の信頼を寄せていた。やっと見つけた最高の仲間たち。人生を懸けられるのはSixTONESしかない。これが本当のラストチャンス。もはや迷いはなかった、と彼らは当時を振り返る。

そして迎えた今年8月8日。19年ぶりに300人以上のジャニーズJr.が一堂に会したコンサート「ジャニーズJr.8・8祭り」が東京ドームの巨大ステージで行われた。その夢のステージで、SixTONESがSnow Manと同時デビューをするという前代未聞の衝撃的な発表がなされた。しかし、涙を流し祝福するファンの熱狂の中、彼らの顔に、なぜが笑みはなかった。あまり言葉を交わすこともなく、思い詰めた表情を見せる彼らには、簡単には言い表せない万感の思いが。ジャニーズJr.として長年活動してきたからこそ見せた、彼らなりの矜持(きょうじ)がそこにはあった。

そして、デビュー発表を経て始まった、ジャニーズJr.として最後となる全国ホールツアー。その合間を縫う様に、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースするデビュー曲「Imitation Rain」のレコーディング、そしてMV撮影。新たなステージへ向かうための大切な準備に向き合う彼らは、現在多忙を極めている。デビューへの不安や葛藤を抱きながらも、現場から伝わるのは並々ならぬ意気込みと闘志。デビューを目前に控えた彼らは今、どんな思いを抱え、何を語り、いかに羽ばたくのか…。

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