JOLED(ジェイオーレッド)は11月25日、同社能美事業所に構築した、世界初という印刷方式有機ELディスプレイの量産ラインの稼働を開始したと発表した。

ラインの稼働を受け、2020年の本格量産開始を目指し、顧客に提供するサンプルの試作を順次進めていく計画だ。

  • JOLED 能美事業所

能美事業所の量産ラインは、G5.5(5.5世代)の基板サイズ(1,300×1,500mm)、月産2万枚(ガラス基板投入ベース)の生産能力を備える。中型・高精細の有機ELディスプレイを効率的に生産することができる独自の印刷製造方式によって、高性能・高品質な有機ELディスプレイを、ハイエンドモニター、医療用モニター、そして車載などの用途に向けて生産して行くという。

同社の石橋義代表取締役社長は、能美事業所で執り行われた生産ライン完成式にて、「JOLED初となる有機ELディスプレイの量産ライン、そして世界で初めての印刷方式での量産ラインを完成できた。有機EL市場の中型領域に変革を起こす」と意気込みを語っている。