俳優の上川隆也が、テレビ朝日系スペシャルドラマ『遺留捜査 新作スペシャル1』(24日21:00~23:05)で、天文台でのロケに挑んだ。

  • 上川隆也 -テレビ朝日提供

ある事件の被害者の思いを伝えるため、代理でとある高校の同窓会に出席した糸村(上川)。ところが、同窓会会場で見かけた男性が翌日、遺体で発見される事件が発生する。糸村は、死んだ男の所持品の中に保存容器に入ったコロッケを見つけ、いったいなぜ被害者はコロッケを持ち歩いていたのか、独自の捜査をスタートさせる。

やがて疑惑は、同窓会に出席していた旅行会社社長・名波清香(南野陽子)に集中。彼女は宇宙旅行の発売を大々的に発表し、一躍脚光を浴びた人物だが、華やかな活躍の裏に人知れず苦悩を秘めていた。コロッケと宇宙、繋がりそうにない2つの要素から糸村はどんな真相を導き出すのか。

これまで『遺留捜査』シリーズでロッククライミングやオーケストラの指揮、フェンシングなどにチャレンジしてきた上川。宇宙旅行がキーワードとなっている今作では、90年の歴史を持つ天文台でのロケに挑んだ。

上川が訪れたのは、京都大学大学院理学研究科附属の「花山(かざん)天文台」。1929年、京都市山科区にある花山山の山頂に創設された、日本で2番目に長い歴史を持つ大学天文台だ。このドームでは、聞き込みに訪れた糸村が、仕事そっちのけで望遠鏡に夢中になるという場面が撮影された。

小学生時代、宇宙大好きだったという上川は、巨大望遠鏡を目の当たりにして大興奮し、高さをものともせず、少年のように瞳を輝かせていた。

上川は「撮影中、よくよく建物を拝見すると、本館のドームは当時の建築技術の粋を集めたであろう造りになっていました。望遠鏡も現役で、しっかりと稼働する姿には感動すら覚えました。この花山天文台は、まさに、日本の天文学史を支えてくれた、ひとつの文化財。撮影に使わせていただき、心から感謝しております」と語った。

続けて「天文学には小学生時代、一時すごくハマったことがありました。そんなに詳しくはないのですが、いまだに1等星を含む星座ぐらいは覚えています」と明かしていた。