JR東日本東京支社は19日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、混雑緩和や利便性・快適性向上などを目的とした改良工事を進めている原宿駅に関して、2020年3月21日の初電から新駅舎・新ホームを供用開始すると発表した。

  • 原宿駅の新駅舎外観(明治神宮側)

原宿駅では線路・ホーム上に2層の新駅舎が新設され、駅業務施設のほか、1階にコンビニエンスストア、2階にカフェがオープンする。現在と比べてコンコースは約3倍、トイレは約2倍に拡張され、表参道改札は2通路を増設し、出入口を表参道方面・明治神宮方面の2方向に設置。新ホームと各出入口において、24人乗りエレベーターが計3基増設される。

山手線外回り専用の新ホームは、ホームドアが設置済みの状態で供用開始される。なお、原宿駅の現駅舎は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の終了後に解体し、防火地域の基準に適した材料を用い、現駅舎の意匠を再現して建て替える予定となっている。

  • 原宿駅新駅舎改札(表参道改札)

  • 原宿駅新ホーム(外回り専用)とホームドア

  • 供用開始する新駅舎および新ホーム(外回り専用)

駅改良工事にともない、前回と同様、年末年始における臨時ホームの使用を取りやめることも発表。年末年始の臨時改札は、工事中のホームに仮設通路を設置し、12月31日23時から1月1日17時までと、1月2~5日の各日10~17時に降車専用として利用可能となる。新駅舎では明治神宮方面出入口が整備されるため、臨時改札の設置は今回で最後となる。

年末年始の原宿駅は混雑が予想される。JR東日本東京支社は明治神宮への参拝に関して、代々木駅の利用も呼びかけている。