ジャニーズJr.のグループ・Travis Japanが、22日に放送されるフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(25:05~ ※関東ローカル)の密着を受けた。初単独主演舞台の二幕SHOW TIMEの振付を担当することになった、同番組で現在放送中の屋良朝幸にも引き続き密着している。

  • (左から)松倉海斗、中村海人、吉澤閑也、宮近海斗、川島如恵留、七五三掛龍也、松田元太=Travis Japan初単独主演舞台『虎者-NINJAPAN-』より

Travis Japanは、マイケル・ジャクソンの振付師を務めたトラヴィス・ペインが、2012年に故・ジャニー喜多川さんとともにジャニーズJr.の中から選抜したメンバーで構成されたグループ。その後、彼らの踊りを見た嵐の松本潤から「あいつらを使いたい」と指名されたことをきっかけに、嵐やタッキー&翼らのバックダンサーを務めるようにもなった。番組では、グループ結成7年目にして初の単独主演舞台となる『虎者-NINJAPAN-』に挑むTravis Japanに、屋良が振付をするその一部始終を追った。それぞれダンスの高みを目指す者たちの交流から、一体どんな化学反応が起こるのか。

『虎者-NINJAPAN-』は、高い身体能力と団結力を持つグループ7人のシンクロダンスが大きな魅力のTravis Japanが、アクロバットの要素を取り入れて臨む新たな和のエンタテインメントショー。ジャニー喜多川さんが企画・構成を行い、滝沢秀明氏が構成・演出を引き継いだ。世界にも通用する作品を目指したこの舞台は、「忍者」をステージのコンセプトにし、様々な感情や状況をセリフではなく歌や踊りのほか、トランポリンを使ったアクロバットなどのパフォーマンスで表現する。

しかし、そんな華々しさの裏で、稽古は壮絶を極めた。一幕では、アクションやタップダンスなど、Travis Japanにとっては初挑戦づくしの内容。中でも、この舞台の目玉となるトランポリンを背中で跳び壁を駆けのぼる「ウォールトランポリン」には特に苦戦した。

メンバーの松田元太は、稽古の合間に「毎回どんどん新しいことをやっていく。めっちゃ怖いです。怖いと思ったのは初めて」と漏らす。だが、一幕を完成させるだけでも困難を極めていた彼らに、屋良は二幕でさらなる試練を用意していた。それは、ブレークダンスなどを取り入れた高度な振付の数々。体力だけでなく技術の面でも未経験の境地だ。満身創痍(そうい)で稽古に臨むTravis Japanだが、屋良が目の前でブレークダンスの技を披露してみせると、彼らは落ち込むどころか歓声をあげ、喜々として挑戦していった。

リーダーの宮近海斗は、もともと尊敬する先輩に屋良の名を挙げていた1人。「屋良君は自分にとっての教科書。もし屋良君のパフォーマンス力を身につけることができたら、Travis Japanの一員として何も怖くないような気がする」と語る。

一方の屋良も、Travis Japanの最年長・川島如恵留のしなやかで美しいバク宙を見て、「なんで着地の時、音鳴らないの!?」と興味津々。「すごい研究したんですよ。僕のこだわりです」とさらっと答える川島に対し、「そこ研究する? アホですね。俺と同じようなアホがいる」と笑う。ダンスに対する姿勢を通じて互いにシンパシーを感じる先輩と後輩たち。身体がボロボロになりながらも、パフォーマンスは日を追うごとに深みを増していく。屋良も後輩の苦難を知りながら、決して手を緩めない。自らの限界と闘いながら、難しい技に全身全霊で取り組む彼らには、まさに鬼気迫るものがあった。

連日スタジオでたった一人振付を作る屋良は「すごく背負っているなって。ジャニーズJr.ってものとチームをどうするかっていうものを。それがふとパフォーマンスの中に見えた時があった。それがすごい良かった」と、Travis Japanに対しての思いを語る。初の単独主演舞台に向け、自らの限界を超えてもなお、その先に挑んだTravis Japan。ここに、ジャニーズのダンスの極みを目撃する…。

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