英国Canonicalは10月17日(現地時間)、「Ubuntu 19.10 delivers Kubernetes at the edge, multi-cloud infrastructure economics and an integrated AI/ML developer experience|Ubuntu」において、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新版となる「Ubuntu 19.10」の公開を伝えた。

インストーラは「Get Ubuntu | Download | Ubuntu」などからダウンロード可能。Ubuntu 19.10は長期サポート対象ではなく、安定した運用を求める場合にはさらに半年後にリリースが予定されている「Ubuntu 20.04 LTS」を選択する方がよいと見られる。

  • Ubuntu 19.10デスクトップサンプル - 資料: Canonical提供

    Ubuntu 19.10デスクトップサンプル - 資料: Canonical

Ubuntu 19.10の主な注目ポイントは次のとおり。

  • ルートパーティションにおけるZFSのネイティブサポート(実験機能)
  • ZFSによる自動スナップショット機能によるロールフォワードおよびバックワードの実現(以前のアップデートからの起動が可能になる、実験機能)
  • Kubernetesにおけるエッジコンピューティング機能の強化およびエッジゲートウェイに最適な環境の実現
  • Carmed OpenStack Trianリリースを同梱
  • 通信事業者のインフラストラクチャ運用を支援するライブマイグレーション拡張機能の提供
  • 人工知能および機械学習の改善
  • NVIDIAドライバを同梱(グラフィック機能や人工知能技術/機械学習技術を利用するユーザのセットアップを支援)
  • 古いハードウェアにおける応答性とスムーズ性の工場
  • Raspberry Pi 4 Model Bをサポート

UbuntuはZFSを積極的に取り込み始めている。このまま取り込みが進んだ場合、ZFSは次の長期サポートバージョンとなるUbuntu 20.04 LTSにおいてより重要な機能を担う中核機能として使われていく可能性がある。