JR東日本・JR西日本は台風19号の影響で復旧に相当の日数を要すると見込まれる北陸新幹線に関して、今後の運転計画を発表。東京~長野間で「あさま」、上越妙高・糸魚川~金沢間で臨時「はくたか」が運転される。

  • 北陸新幹線を走るJR東日本の車両E7系

北陸新幹線は台風19号で千曲川の決壊の影響を受け、車両基地であるJR東日本長野車両センターや付近の本線等で電気設備が浸水。車両基地に留置されていた10編成(E7系・W7系)も浸水するなど被害を受けた。その後、JR東日本は東京~長野間で運転再開し、「あさま」を運転。JR西日本は富山~金沢間の「つるぎ」に加え、臨時「はくたか」を設定し、10月15日から一部列車が上越妙高~金沢間の運転となっている。

東京~長野間の「あさま」は上下各19本。おおむね毎時1本(朝夕の一部時間帯は毎時2本)の割合で運転される。その他、朝の時間帯に軽井沢発長野行の下り1本を設定した。「グランクラス」とグリーン車を除くすべての車両を自由席とする。

上越妙高・糸魚川~金沢間の臨時「はくたか」は当面、下り13本(上越妙高発6本・糸魚川発7本)・上り14本(上越妙高行5本・糸魚川行9本)を運転。12両編成の1~4号車を自由席として使用し、5~12号車は利用不可となる。富山~金沢間の「つるぎ」は通常通り運転。なお、各列車とも今後の状況次第で運転計画が変更となる場合がある。

台風19号で被災した区間を含む長野~上越妙高間は運転を見合わせており、運転再開の見込みは立っていない。北陸新幹線で東京~富山・金沢間を直通できない状況となっているため、「東京駅から金沢および北陸方面まで行かれるお客さまは、東海道新幹線をご利用いただき、米原駅でしらさぎ号にお乗り換えください」とJR東日本。JR西日本も北陸本線・東海道新幹線経由の乗車を案内するとともに、長野~富山間を経由する旅行等は当面見合わせるように呼びかけている。