JR東日本は6日、相鉄・JR直通線の開業や埼京線の利便性向上を中心としたダイヤ改正を11月30日に実施すると発表した。埼京線と相互直通運転を行うりんかい線についても、同日にダイヤ改正を行うと東京臨海高速鉄道が発表している。

  • 埼京線の快速川越行。ダイヤ改正後は快速の停車駅が見直しに

埼京線・りんかい線のダイヤ改正は朝の時間帯における相互直通運転の拡大、日中から夕夜間にかけての運転間隔見直しと快速の停車駅見直し、早朝の列車増発と最終列車の運転時刻繰下げがおもな内容となる。早朝の時間帯、埼京線では5~6時台に池袋駅発着となっていた列車のうち、上下各3本を新宿駅発着とし、池袋~新宿間の列車を増発。りんかい線では6時台に最大18分あった運転間隔が均等化される。

朝通勤時間帯には、埼京線の新宿~大崎間で上下各2本増発され、これにより埼京線・りんかい線の相互直通運転の開始時刻が繰り上げられる。平日の下りはダイヤ改正後、新木場駅6時10分発から新宿方面への直通運転が始まり、現在より55分繰上げに。上りは川越駅5時49分発・新宿駅6時42分発の通勤快速からりんかい線への直通運転が始まり、新宿駅において新木場行初電の時刻が28分繰上げとなる。

日中時間帯は埼京線においてダイヤのパターン化と運転間隔の均等化が図られる。池袋~武蔵浦和間の運転本数は現在と変わらず1時間あたり快速3本・各駅停車6本とされたが、運転間隔は池袋~赤羽間が最大8分間隔(現在は最大11分間隔)、赤羽~武蔵浦和間が最大13分間隔(現在は最大15分間隔)に。武蔵浦和~大宮間の運転本数は現在の1時間あたり快速3本・各駅停車6本から、ダイヤ改正後は快速3本・各駅停車3本となり、運転間隔はおおむね10分間隔(現在は最大16分間隔)となる。

あわせて快速の停車駅も見直され、平日・土休日ともに武蔵浦和~大宮間の各駅に停車(中浦和駅・南与野駅・北与野駅に新規停車)。停車駅の見直しにともない、快速の武蔵浦和~大宮間の所要時分が約3分増加する。通勤快速の停車駅は変更しない。

夕夜間の埼京線では、一部の列車を増発することでダイヤをパターン化。平日の下りにおいて、大崎駅を17~21時台に発車する列車の本数は毎時6本、新宿駅を17~22時台に発車する列車の本数は毎時12本に統一される。埼京線の下り最終列車は現在、新宿駅23時55分発・川越駅0時57分着で運転されるが、ダイヤ改正後は新宿駅0時0分発・川越駅0時57分着(各駅停車)に変更。新宿駅をはじめ、池袋駅・赤羽駅・武蔵浦和駅などおもな駅の発車時刻が5分繰下げとなる。

その他、相鉄・JR直通線の開業に合わせ、新宿駅以北へ直通する列車が朝に上下各6本設定される。平日朝の上りは6本中2本が川越行となり、埼京線内は通勤快速で運転。他に大宮行2本・武蔵浦和行1本・赤羽行1本が設定され、いずれも埼京線内は各駅停車で運転される。平日朝の下りは6本中5本が武蔵浦和発、残り1本が指扇発で、いずれも埼京線内は各駅停車。土休日朝の上りは大宮行3本・川越行1本・武蔵浦和行2本、土休日朝の下りは指扇発2本・武蔵浦和発2本・川越発1本・大宮発1本が設定され、川越駅発着の上下各1本は埼京線内を快速、他の列車は各駅停車で運転する。

  • 埼京線と相互直通運転を行うりんかい線の車両70-000形

埼京線・りんかい線ではダイヤ改正に合わせ、弱冷房車を現在の4号車から9号車に変更予定。東京臨海高速鉄道の発表によれば、10月1日から弱冷房車を順次変更する一方、設定期間中は「4号車も弱冷房車設定を継続し、全ての編成の9号車に設定が完了した後に4号車の弱冷房車を順次停止してまいります」とのことだった。