「二ノ国」公開記念舞台挨拶の様子。

劇場アニメ「二ノ国」の公開を記念した舞台挨拶が、本日8月24日に東京・新宿ピカデリーで開催され、キャストの山崎賢人、新田真剣佑、永野芽郁、宮野真守、坂本真綾、梶裕貴、津田健次郎、そして監督の百瀬義行、製作総指揮と原案・脚本を担当した日野晃博が登壇した。

「二ノ国」はもう1人の自分が存在する世界“二ノ国”に迷い込んでしまった、高校生ユウとハルの姿を描く青春ファンタジー。封切り日となる昨日8月23日にも舞台挨拶に登壇している山崎は「上映後の挨拶もさせてもらったんですが、(映画を観終えた来場客が)ほがらかな顔をされていたので、楽しんでもらえたのかな」とその様子を伝える。初挑戦となった声優については、普段の演技との違いに苦労したことを明かしながら、「また機会をいただけたらやってみたいです」と意欲を見せた。

新田も声だけの演技を“難しい挑戦”と表現しつつ、「ぜひ、皆さんと『二ノ国』パート2を」と続編に期待を寄せる。続けて「(そのためには興行収入が)100億行かないといけないので、皆さまよろしくお願いします」と新田が述べると、すかさず宮野が「数字を言うんじゃないよ(笑)」とツッコミを入れた。一方、永野は声優再挑戦の可能性を問われると「いやいやいやもう大丈夫です! 恐れ多すぎて」と謙遜。その上で「すごく練習する時間をいただけるのであれば、また挑戦してみたいです」と言葉を添えた。

続いてMCから、宮野、梶、津田、坂本の4名が「声優界のプリンス、貴公子、皇帝(カイザー)、プリンセス」と紹介される。それを受けて宮野は「どうも、おそらくプリンスです。プリンスでーす」と挨拶し、「『二ノ国』という世界観で演じられたのが、声優としてすごく幸せ」と本作への思いを明かす。津田は「僕は……カイザーですか? カイザーやらせていただいてます(笑)」と述べ、周囲に「カイザー役ではないですよね?」と指摘されながらも、自身の演じたガバラスについて「なかなかクセのある、非常にやりがいのある役でした」とコメントした。坂本は「今日初めてプリンセスと呼ばれて動揺しています」と笑いながら、「ヴェルサとサキという2役をやらせていただきました。顔は似ているんですけど、別の人生を歩んできた女性なので、1つの作品なのに二度人生を生きられる楽しさがあり、『得した気分だな』と思いながら演じました」と語った。梶が「声優界では貴公子をやっています!」と話し始めると、宮野から「自分で言うんだねー」とツッコミが。梶は「言う流れだったじゃないですか!」と抗議しつつ、「不適切な発言をお詫び申し上げます」と述べ、会場を笑いに包んだ。

イベントでは、登壇者たちへ「好きなキャラクターは?」という質問がぶつけられた。一番に挙手した新田が「山崎賢人です」と答えると「僕は新田真剣佑が好き」と山崎も即答し、「両思い!」と2人は目を見合わせる。また、宮野が同じ質問の答えに迷っているのを見た津田は「ガバ? ガバラ……?」と自身が演じたキャラクターを選んでもらおうと小声で誘導。宮野はそれに応じて「やっぱりガバラスですね! 存在感がすごい。絶対にいけないことしているもん、あの声(笑)。その存在感を声で出せる、つんちょ(津田)のことも好き」と回答、津田も「俺もマモが好き、(宮野が演じた)ヨキも好き」と答え、こちらも“両思い”なことをアピールした。

最後に山崎は「『二ノ国』というすごくきれいな世界と、すごく素敵な音楽と、いろんなものに感動して帰ってほしいなと思います」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。映画「二ノ国」は全国の映画館で公開中。

(c)2019 映画「二ノ国」製作委員会