8月31日からNHK総合でスタートする土曜ドラマ『サギデカ』(毎週土曜 21:00~21:49 全5回)の試写会が20日、東京・渋谷の同局で行われ、木村文乃、高杉真宙が出席した。

NHK総合 土曜ドラマ『サギデカ』の試写会に出席した木村文乃、高杉真宙(左から)

実話をもとにした同ドラマは、警視庁の女性刑事が振り込め詐欺グループや特殊詐欺の摘発に心血を注ぐ姿を描く社会派ヒューマンドラマ。主演の木村文乃が女性刑事の今宮夏蓮、高杉真宙が詐欺グループの実行犯"かけ子"の加地颯人を演じている。

木村は「今まで刑事役はありましたが、捜査2課は初めてで、詐欺を扱う警察官がどういうものか分かりませんでした。いただいた資料の充実さと綿密さにとても驚きましたね」と話し、内容について「刑事モノというと、善か悪かというイメージがありますが、これはそういうお話ではなく、何を信じて貫き通すか、というお話になっていると思います」と紹介しつつ、「ドラマとしても展開がスピーディーで内容が濃い。1話あっという間だと思いますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」とアピールした。

高杉は、不幸な境遇に育ち、社会でのし上がろうと詐欺に手を染めた詐欺グループの実行犯役を演じている。「警察チームがすごく仲が良くて、僕ひとりだけだったから警察チームに入りたかったですね」としつつ、「スタッフさんもキャストの皆さんも本気でこの作品に取り組んでいて、現場は糸が張っている状況でしたが、楽しく撮影することができました」と満足げだった。

会見中に突然、停電が起き、照明が消えるなどのハプニングも。NHKの職員があたふたする中、木村は「サプライズ? ちょっと熱く語りすぎたからクールダウンしろってことですかね(笑)」と笑いを誘う気遣いを見せ、「暗い中でもうちょっと話しますか」と暗がりの中で会見を続行。最後まで電源は復旧しなかったが、木村は笑顔で会見場を盛り上げていた。