オプティムは7月18日、長崎県五島市において、農地作付確認業務に固定翼ドローン「OPTiM Hawk」とAIによる判別を使用した実証事業を開始すると発表した。なお、同事業は内閣府地方創生推進交付金・五島市ドローンi-Landプロジェクトの一環として実施される。

  • 固定翼ドローン「OPTiM Hawk」

    固定翼ドローン「OPTiM Hawk」

同社は2018年に佐賀県白石町で固定翼ドローンを用いた空撮による麦の作付確認に加え、農水省プロジェクトとしての佐賀市におけるAIによる作付確認実験を、2019年には前年に引き続き白石町において麦の作付確認を実施している。

今回、水稲、麦・牧草を対象に長崎県五島市で人による現地確認作業がドローンおよびAIに置き換えられた場合の業務効率向上の効果測定と、本格導入に向けたコストメリットおよび法規制などの課題整理、AIによる判別精度の検証、保存された農地確認画像記録の再確認業務への活用の検証を行う。

対象作物を水稲類(7月期)、麦類・牧草類(2月・3月期)とし、それぞれの作付け後、数週間程度~数カ月経過後に農地の作付け状況をOPTiM Hawkを用いて画像で取得。その後、取得した画像を確認用のAIエンジンを用いて解析し、作物が間違いなく作付けされているかの判別を対象農地区画ごとに行う。

  • AIを用いた作付確認イメージ

    AIを用いた作付確認イメージ

これまで人が現地まで足を運び、判別および記録していた作物の作付け情報をドローンで記録し、AIが判別する。人が行うのは、AIの解析結果から精査が必要と判断された農地に限り、取得画像を用いて詳細な確認を実施するのみだという。

事業を通じて、可能な限り現地確認作業をドローン、AIが実施し、人が行うべきサービスなどに人員を拡充できるように効率化の推進を進めていく考えだ。