JR西日本は17日、瀬戸内エリアの観光誘客拡大に向け、各種交通機関および地域の観光素材をスマートフォンなどでシームレスに検索・予約・決済できる統合型サービス「観光型MaaS(Mobility as a Service)」の実証実験を10月から瀬戸内エリアで実施すると発表した。

  • 瀬戸内エリアにおける観光型MaaS実証実験の実施エリア

実証実験は「せとうち広島デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン」に合わせ、2019年10月から2020年3月まで実施。ジョルダン・JapanTaxi・電脳交通・タイムズ24・JR西日本レンタカー&リース・しまなみジャパン・ぐるなび・ジェイアール西日本フードサービスネット・日本旅行・瀬戸内海汽船などが実証実験に参加し、広島県・せとうち観光推進機構が協力する。

実施エリアは、出発エリアを日本国内全域(出発地から目的地までの列車の予約は、JR西日本インターネット予約サービス「e5489」の対象エリアに限る)とし、到着エリアは広島県東部を中心とするエリア(呉市の大崎下島、竹原市、三原市、尾道市、福山市、大崎上島町)および愛媛県今治市の大三島とする。

スマートフォンアプリが搭載する機能・特徴としては、観光スポット等の立寄り地を登録することにより、その間のすべてのルート検索を行って旅行行程を作成できる「スケジューラー機能」や、JR西日本インターネット予約サービス「e5489」へのリンク連携により、出発地から目的地までの鉄道(新幹線・特急含む)の「予約・決済機能」がある。

「スケジューラー機能」では、作成した行程の保存・上書きによる管理が可能で、旅行前の行程の組立てや旅行中の行程変更に対応できる。また、ルート提案として、出発地からの鉄道に加え、二次アクセス(船舶、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリングなど)の情報も提供。観光スポット等は地元と連携し、整備したおすすめ観光コンテンツのほか、現地の飲食店や宿泊施設の情報を提供する。

「予約・決済機能」では、一部の二次アクセスおよび観光コンテンツ等のアプリオンライン予約・決済が可能(一部リンク連携)であり、現地をお得に周遊できる「デジタルフリーパス」も設定する。