JR東海は12日、紀勢本線の全線開通から今年で60周年を迎えることを記念し、記念セレモニーの開催、記念列車の特急「紀勢本線全通60周年号」(キハ85系4両編成)の運行、記念列車を利用した旅行商品の発売などを実施すると発表した。

  • 記念列車の特急「紀勢本線全通60周年号」はキハ85系で運転される

紀勢本線は1959(昭和34)年7月15日、最後まで残っていた三木里~新鹿間の開通により、亀山駅から和歌山市駅までの全線が開通。今年で60周年を迎える。JR東海では、これまで紀勢本線を支えた人々への感謝の気持ちを込め、熊野市をはじめとする地元自治体と連携した記念企画を実施する。

記念列車の特急「紀勢本線全通60周年号」は、記念ロゴマークをヘッドマークとして掲出したキハ85系4両編成を使用し、全車指定席(一部グリーン席)の特急列車として運転。7月13日に名古屋発熊野市行、7月14日に名古屋発新宮行、7月15日に熊野市発名古屋行での運行を予定している。

  • 記念ロゴマーク・記念列車ヘッドマーク

特典として、3日間とも尾鷲~熊野市間の車内で「最後の開通区間 乗車証明書」が配布されるほか、7月15日の運行ではヘッドマーク原寸大の「最後の開通区間 乗車記念ステッカー」が配布される。熊野市駅では7月15日13時30分から、記念列車の見送りを行うなどの記念セレモニーが開催される。

記念列車のヘッドマークにも採用される記念ロゴマークは、紀勢本線の駅員・乗務員から募集し、「(ワイドビュー)南紀」と沿線に自生するハマユウをあしらったデザインを採用した。6月13日から8月31日までの期間、紀勢本線の駅員・乗務員がこのロゴマークのピンバッジを着用する。

  • 「最後の開通区間 乗車証明書」

  • 「最後の開通区間 乗車記念ステッカー」

記念列車を利用した旅行商品として、特急「紀勢本線全通60周年号」に乗り、熊野三山をはじめとする紀勢本線沿線の観光を存分に楽しめる商品をジェイアール東海ツアーズ等の旅行会社から販売する。