米Googleは5月7日 (現地時間)、10インチのHDディスプレイを備えたスマートディスプレイ「Nest Hub Max」を発表した。同社はこれまでスマートディスプレイをGoogle Homeブランドで提供していたが、スマートホーム向け製品をNestブランドに統合した。Nest Hub Maxは、昨年に投入した「Nest Hub (旧名: Google Home Hub)」の上位モデルという位置付け。価格は229ドル、今夏に米国、英国、オーストラリアで発売する。同社はまた、Nest Hubを7日に149ドルから129ドルに値下げすると発表、日本やカナダなど12カ国に提供を拡大することを明らかにした。

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    10インチのスマートディスプレイ「Nest Hub Max」

Nest Hubは、7インチの液晶タッチスクリーンを搭載したGoogleアシスタント対応デバイスであり、Googleフォトと連動したデジタルフォトフレーム、Chromecastデバイス、スマート家電のコントロールセンターとして使用できる。上位モデルになるNest Hub Maxは、10インチ (1280×800)のタッチスクリーンと6メガピクセルのカメラを搭載する。

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    日本でも発売される「Nest Hub」

Nest Hubはマルチユーザーに対応しており、話しかけるユーザーの声を聞き分けてアカウントを自動的に切り替える。カメラを搭載するNest Hub Maxでは「Face Match」という顔認識機能も利用でき、Nest Hub Maxがデバイスの前にいる人を認識してパーソナライズした情報を表示する。ユーザーが作成した顔認識用のデータは暗号化されてデバイスに格納され、クラウドにアップロードされることはない。顔認識は全てデバイス内の機械学習機能で処理される。カメラによってジェスチャー操作も可能になった。音楽やビデオの再生を一時停止する時に、Nest Hubでは画面にタッチするか、「Pause」と呼びかけていたが、Nest Hub Maxでは離れた場所から手をデバイスの方に向けるとメディア再生が停止する (Quick Gesture)。

内蔵カメラは防犯カメラのようにも機能し、外出先から自宅の様子を確認したり、不審な動きなどの通知を受け取ることが可能。他にも、カメラを通じてGoogle Duoによるビデオ通話とビデオメッセージを利用できるようになった。

  • Nest Hub

    Nest Hub Maxは内蔵カメラを通じてビデオ通話が可能

画面が大きなNest Hub Maxは、YouTubeだけではなく、YouTube TVもサポートする。スピーカーは、前面に18ミリ/10ワットのツィーターが2つ、背面に75ミリ/30ワットのサブウーファーを装備する。YouTube Music、Spotify、Pandora、ニュース、ポッドキャスト、オーディオブックなど、様々なサービスをステレオサウンドで楽しめる。

本体サイズは101.23×250.1×182.55ミリ、重さは1.32キロ。カラーはチョークとチャコールの2色。設定にAndroidまたはiOSのデバイスが必要。