舞台『クイーン・エリザベス -輝ける王冠と秘められし愛-』の公開ゲネプロが5日に東京・日生劇場で行われ、大地真央、高木雄也、西岡徳馬、樹里咲穂、長野博が取材に応じた。

  • 大地真央

同作は、『マリー・アントワネット』『カエサル』で知られる齋藤雅文が描き下ろした歴史ロマン劇。16世紀のイングランドを舞台に、女王の座を引き継いだエリザベス1世。心を寄せる男性がありつつも、あえて非婚の女性として生き、熾烈な権力争いの中を男たちに頼らず民のために生き抜こうとした生涯を描く。新国立劇場の前芸術監督・宮田慶子が演出を務める。

日生劇場の階段を降りてきた大地のドレスを、長野と高木が支えながら登場。ナイトを2人従えた大地は「こうでないと」とダジャレを飛ばし、周囲を笑わせた。2人については「本当に真面目。稽古場での取り組み方もとっても真摯な態度で、取り組んでいらっしゃる姿が本当にかっこいいです」と絶賛する。

逆に大地の魅力について聞かれると、長野は「ご覧の通りですけど、あとはキュートなところがあります。先ほどのようなダジャレを言うのも」と笑顔に。「稽古場でもいろいろ見せていただきます。先ほどもエレベーター前で洗濯機を見て『洗濯機フライドチキン』と言って。和ませていただきながらやっていました」と振り返り、高木も「そのおかげで緊張がほぐれました」と感謝した。高木は、大地について「きれいです。こないだも稽古場で楽屋を出た瞬間に大地さんがいて、『あ、きれい』って普通に声が出ちゃいました」と振り返り、長野は「私服もすごくかわいらしくて、カジュアルでおしゃれですよね」と、褒める。

また、樹里は「私は大地真央さんと共演させていただくのが夢だったので、今日は夢の一歩を踏み出したという感じです」と明かし、西岡は「テレビでは2度ほどご一緒させていただいて、敵対する役だったんですけど、こんな面白い人だと思わなかった」と語った。

さらに令和になった瞬間の行動について聞かれた大地は、「稽古がもう終わっていたので、平成最後の食事をして。0時とともに、一応夫と乾杯を」と回答。「『平成ありがとう、令和もよろしく』と言いました。ちゃんと、"礼は"しました」と、ダジャレを連発していた。

劇中では10着もの衣装に着替える大地を筆頭に、16世紀イングランドの衣装を着こなすキャスト陣だが、長野は「けっこう暑いんですよ。(髪の毛は)地毛ですからね」と言い出す。ジョークなのかわからず沈黙が訪れたレポーター陣に、長野が慌てて「……ヅラです、ヅラです」と弁解すると、その場は爆笑に。高木は「衣装さんに『ちょっと太ったんじゃない?』って怒られました」と告白し、大地から「(劇中で)踊ってるからすぐ痩せるよ」とフォローされた。

帰りの階段は「上りは大丈夫」と自分で裾を持って上がっていた大地。裾の長いコートを着ていた長野は段差につまずきそうになっていた。公演は東京・日生劇場にて、5月5日~26日。