埼玉県は、NECの協力の下、AI(人工知能)を活用したチャットボットによる救急相談の自動応答サービス「埼玉県AI救急相談」を4月19日午後3時から試行導入すると発表した。

同県は、急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、看護師が電話で相談に応じる埼玉県救急電話相談を実施しているが、これに加え、AIを活用した救急相談を、救急相談件数の増加が予想される4月27日から5月6日までの10連休に備えて4月19日から試行導入する。

AI救急相談はスマートフォンやPCから利用可能で、利用者がチャット形式のフリー入力で相談した内容をもとに、可能性のある症状を回答する。利用者が選択した症状について、「今すぐ救急車を呼びましょう」「現時点では医療機関に行く必要はないでしょう」といった緊急度の判定も行う。

スマートフォンを利用していれば、チャット画面から埼玉県救急電話相談 (#7119)や(119)への電話が可能なほか、チャットでの相談内容を埼玉県救急電話相談の相談員に引き継ぐこともできる。

同県は試行運用後に一旦サービスを中断した上で、試行結果を踏まえて改良を加え、7月19日から本格運用を開始する予定。