いいえ、日本の外務省との提携により「たびレジ」を案内するSMSが送信されることはありますが、外務省から直接送信されているわけではなく、提携する通信キャリアが代わりに送信しているものです。外国であればどこでも送信されるわけではなく、アメリカなど一部の国/地域が対象となります。

日本の外務省は、2015年から国際SMSを利用した在外邦人の安全対策強化を推進しており、海外渡航者の各種情報を登録しておくWEBサイトとして「たびレジ」の運用がスタートしました(リンク)。テロやクーデターなどの緊急事態、地震や台風といった大規模自然災害が発生したときにSMSを一斉送信し、情報提供や安全確認に活用することが目的です。

この、たびレジの案内は、通信キャリアによって行われます。サービス開始時点の2015年時点では、インドネシア、オーストラリア、韓国、シンガポール,タイ、中国(香港を含む)、フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシア、アメリカ(グアムと北マリアナ諸島を除く)、イギリス、ドイツ、ミャンマー、ラオス、フランスの15カ国と1地域でしたが、のちにカンボジアが加わるなど範囲は拡大しています。

そのSMSが届くタイミングですが、モバイル回線のローミングが行われたことを通信キャリアが確認すると自動送信される仕組みで、海外に到着し機内モードを解除するやいなや到着します。3カ月以内の渡航は「たびレジ」の利用が勧められていますが、登録は任意です。とはいえ、治安に不安のある国/地域、現地に日本人が少なく情報が足りないといった場合には、短期滞在といえども安心できるのではないでしょうか。

  • 海外へ行くと日本の外務省からSMSが届くってホント?

    海外へ渡航すると、現地で通信を開始した途端にSMSが届くことがあります(画面はauの場合)