JR東日本が3月16日に実施したダイヤ改正に合わせ、オレンジ帯を巻いた209系1000番台が中央快速線で営業運転を開始している。

  • オレンジ帯となった209系1000番台が中央快速線で運行開始

209系1000番台は1999(平成11)年、常磐緩行線から千代田線へ直通運転を行う通勤形電車として登場。2編成のみ在籍し、エメラルドグリーンの帯で活躍していた。昨年10月に「ありがとう209系常磐線各駅停車引退の旅」ツアーが実施された後、帯色や保安装置の変更など改造を行い、中央線に転属したという。ダイヤ改正後、初の平日となった3月18日は、2編成とも朝の中央快速線で運用に就き、東京駅まで往復していた。

なお、JR東日本は中央快速線において、2023年度末にグリーン車サービスを開始する予定と発表し、中央快速線のE233系(オレンジ帯の電車。青梅線へ直通する車両も含む)を対象に、普通車にトイレを設置する工事を2023年度まで順次行うとしている。トイレの設置が完了した列車は2019年度末以降、トイレが使用可能になるとのこと。グリーン車は116両(2両×58編成)を新造。グリーン車サービスの導入後、東京~大月・青梅間(中央線・青梅線)でグリーン車2両を組み入れた12両編成の列車が運行される。

  • 平日朝の時間帯、209系1000番台が2編成とも運用されていた。ダイヤ改正後の中央本線では、定期運転を行う特急列車はすべてE353系に

今回のダイヤ改正で中央本線の特急列車も再編され、使用車両をE353系に統一(一部の臨時列車を除く)。特急「あずさ」「かいじ」に加え、新たに富士急行線へ直通する特急「富士回遊」を2往復設定(新宿~大月間は「かいじ」と併結運転)した。特急「はちおうじ」「おうめ」も新設され、3月18日から平日朝に上り列車、平日夜に下り列車が運行される。