フジテレビの番組セットなどテレビ美術を一般公開する展示会『フジテレビジュツ博』が22日、東京・台場の同局本社で開幕した。人気ドラマ・映画の裏側を楽しめる一大アミューズメントパークとなっているが、会場を見学していると、あの伝説の音楽ユニットのメンバーにも会うことができた。

入り口では、テレビのセットに欠かせない発泡スチロールアートがお出迎え。きょう22日に公開となった映画『翔んで埼玉』に登場するという怪物の首が会場に誘導してくれ、ライオン、リス、子牛、ワニも、発泡スチロールとは思えない質感で並ぶ。


会場に入ってまず登場するのは、昭和の居酒屋セット。「本物を出さないと臨場感が出ない」(担当者)ということで、古民家から持ってきた材料や、ビンテージ感あふれるラジオなど、できるだけ実物を使用しているという。

一方で、昭和当時のものを用意できない部分は美術の腕の見せ所。メニューの張り紙は水で濡らしてシワを出し、缶詰は昭和風のラベルを作って貼っている。


バラエティからは3番組のセットを展示。『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(毎週水曜22:00~)のオープニングでMC・梅沢富美男とアシスタントが登場する扉は、あえて手動で開閉することで、機械的ではない質感を出しているという。

  • 『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~)

  • 『ジャンクSPORTS』(毎週日曜19:00~)


ドラマからは、『コンフィデンスマンJP』の“ダー子”の部屋、『グッド・ドクター』のプレイルームを展示。


木村拓哉主演の映画『マスカレード・ホテル』(公開中)の小道具。


こちらは発泡スチロールアートを紹介。ハチ公も観音様もスプレー塗料(左)も、全部発泡スチロール製だ。


古びた和式トイレの展示。これも発泡スチロールやベニヤなどで作られ、汚れやサビつきも塗装で表現しているため、不潔ではない環境で撮影できる。


老舗の「山田かつら」は、時代劇はもちろん、ものまねや扮装に使うかつらも製作している。


衣装もテレビ美術の1つ。『めちゃ×2イケてるッ!』の「オファーシリーズ」「めちゃギントン」、『ワンナイR&R』の「ゴリエ」、『ピカルの定理』の「テブラーシカ」、『ペケ×ポン』の「ペケ×ポン川柳」、『ものまね紅白歌合戦』でのAKB48・ピコ太郎などの衣装が所狭しと並ぶ。


『Love music』のトークセットは、実はクロマキーで撮影されていた! 事前にレストランや店舗などで撮影した背景を、グリーンバックでトークする映像に組み合わせ、実際にそこで話しているように見せている。

ちなみに、テレビ局のサブ(副調整室)でトークする場面は、近場だから実際に現場で撮影すればいいのに…とツッコミを入れたくなるが、サブは水物厳禁のため、この手法だと水槽や飲み物を置くことができるとのことだ。背景の収録は、3カ月に1回ペースで行っているそうなので、変化に注目してみては?

一方、歌のセットは実物。スモークをたいたり、セットの裏に植木装飾を配したりと、豪華な作りになっている。


バラエティ番組の罰ゲームでおなじみの「ビリビリ椅子体験コーナー」も。一見仕掛けのないように見えるが椅子の下にビリビリ装置が隠されている。特に『とんねるずのみなさんのおかげでした』からの発注が多かったそうだ。


ダチョウ倶楽部でおなじみの熱湯風呂。残念ながら、こちらは体験できない。


  • (左から)元野猿メンバーの飯塚生臣さん、平山晃哉さん、半田一道さん

そして、アクリル樹脂製のセットを製作するアクリル装飾の「ナカムラ綜美」ブースで、『とんねるずのみなさんのおかげでした』伝説の音楽ユニット・野猿のボーカル“テルリン”こと平山晃哉さんに遭遇。当時は、自分で作ったステージでパフォーマンスを披露していたそうだ。

さらに、近くにいた東京特殊効果に所属する“ジェリー”こと飯塚生臣さん、同行していたスチールカメラマンの“ゴテ”こと半田一道さんを呼び、奇跡の3ショットが実現。会場に行けば、会えるかも…?


『フジテレビジュツ博』は、あす23日まで開催中。入場は事前登録制となっており、フジテレビ美術制作局のホームページ「フジテレビジュツのヒミツ」で、23日午前9時まで受け付けている。