映画『翔んで埼玉』公開初日舞台挨拶が22日に都内で行われ、二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、京本政樹、武内英樹監督が登場した。

  • 左から京本政樹、GACKT、二階堂ふみ、伊勢谷友介、武内英樹監督

同作は『パタリロ!』などで知られる魔夜峰央が1982年に発表した作品で、2015年に復刊されたことをきっかけに、テレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、大反響を呼んだ。埼玉県民が東京都民からひどい迫害を受けている世界で、東京都知事の息子・壇ノ浦百美(二階堂)は、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(GACKT)と惹かれ合うも、実は埼玉県出身の麗は埼玉解放運動に身を投じていく。

作品について、「印象に残りまくりですね」という伊勢谷だが、「だんだん、なかったシーンが急に出てきた。(百美の)妄想中にGACKTさんとチューするという。びっくりでしょ!」と苦笑。武内監督が「GACKTさんの提案で。こういうシーンがあったほうがBL感が出るんじゃないかって」と明かすと、GACKTは「公私混同っていうんですよ。どうしても伊勢谷くんとチューしたいという」とジョークを飛ばす。

1週間抵抗していたという伊勢谷だが、最終的には「"ポセイドン"という杖の逆側でGACKTさんの胸をぎゅっとやるんですけど、胸が大きくていらっしゃって。乳首がギリギリ見えてるなと思いながらチューをさせていただいたことをすごく覚えてます」と撮影を振り返った。

さらに武内監督は「カット! って言ったら、(伊勢谷が)『ああ〜意外と女性と変わんねえや!』と言ってた」と暴露。伊勢谷が「GACKTさんが縛られっぱなしのところでチューしてるんですけど、僕とチューしたのに口も拭かず、待ってらっしゃるんですよ」と思い出すと、GACKTは間髪入れず「あれから拭いてないですからね」とニヤリ。伊勢谷は「GACKTさんの懐で、僕はあたたかく芝居をさせていただきました」と感謝した。

二階堂は「そういうのがあるっぽいという噂は聞いていたんですけど、まさかここまで本格的なものをされてるとは思ってなかったので、すごい役者魂だなと思った」と感嘆する。武内監督が「市場調査したら長すぎて耐えられないということで、カットさせていただきました。DVDで復活させますので」と約束すると、観客からも歓声が上がった。

GACKTは改めて「伊勢谷くんは真面目なんですよ、本当に。あのスティックで僕の胸を押しながら『左の乳首を舐め回しながら……右の乳首をぐるっと回して……監督、こういう感じでよろしいでしょうか』」と伊勢谷が演技を確認する様子を再現し、「何やってんのかなあ、とかずっと思ってたんですけど、いかに真面目かということがわかっていただけると思います」と説明。「これで、いい営業ができたと思います」と、舞台挨拶のトークにも満足げだった。