デルとEMCジャパン(以下、Dell EMC)は2月21日、最新の「Operating Environment 4.5(以下、OE 4.5)」リリースに伴うミッドレンジストレージ「Dell EMC Unity(ユニティ)」をアップデートしたことを発表した。

  • ミッドレンジストレージ「Dell EMC Unity」

    ミッドレンジストレージ「Dell EMC Unity」

「Dell EMC Unity OE 4.5」では、高度なインライン動的パターン検出(Advanced In-line Dynamic Pattern Detection)機能を搭載。すべてのデータパターンを考慮することで既存のOE 4.4に比べて効率が向上し、ファイルとブロックデータの両方において最大2.7:1のデータ削減を実現しているという。

また、「Metrosync Manager」によって、同期ファイルレプリケーションのオーケストレーション、レプリケーションのレベル、フェイルオーバー機能が強化される。これは「OE 4.4」に実装されていた「Metrosync for Unity」同期ファイル レプリケーション機能を強化したものだ。

さらに、指定の保持期限までファイルを変更や削除から保護する、新しいファイルレベル保持機能を搭載した。例えば、新しい規制や要件によってデータのライフサイクルが延長され、長期にわたりデータを管理・保持しなければならない場合に適している。

このほか、ソフトウェアデファインド型の「Dell EMC UnityVSA Professional Edition」に10、25、50TBの容量オプションで2ノード、2コア、Tie Breakerノードを付加することで、ネイティブな高可用性を実現している。「Dell EMC UnityVSA」のTie Breakerノード / Witnessノードは軽量なクラスタの第3の構成要素で、2つのノード間の全通信が失われるという可能性が低いイベントが発生した際にも、データの破損を防ぐ役割を果たすという。「Dell EMC UnityVSA Community Edition」は、無料でダウンロードできる。

そして新しい「Dell EMC Unity Cloud Edition」では、VMware Cloud on AWSの 初期認定によって完全な機能を実装した「Dell EMC Unity」ストレージをVMware Cloud環境の仮想マシン(VM)として展開できるということだ。

「Dell EMC Unity」の価格は300万円台から。