きょう21日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)では、マンガの神様・手塚治虫氏を特集。綿密な取材と貴重映像をもとに、意外な素顔に迫る。

  • 手塚治虫氏

昨年生誕90周年、今月9日に没後30年を迎えた手塚氏。番組ではまず、700作ともいわれる手塚作品の中から、特に人気が高く記憶に残るアニメ5作品を、世代を超えて楽しめる秘話・エピソードを交えて紹介する。さらには、日本テレビ系『24時間テレビ』で放送された、手塚氏が手がけた日本初の2時間アニメを紹介。ここで発揮された「マンガの神様」の細かすぎるこだわりと熱い思いに迫る。

天才の名をほしいままにした手塚氏だったが、その才能と仕事のオファーを断らない性格から、全盛期には連載・読み切り合わせて15本もの作品を同時進行しており、原稿の締め切りを守れない一面も。番組では、布団に寝そべりながら原稿の締め切りを延ばしてもらえるよう電話で交渉する手塚氏をとらえた貴重な映像を公開。他にも、当時のスタッフからは手塚氏が旅行先の鹿児島から驚きの方法で東京に原稿を届けたエピソード、『鉄腕アトム』の主人公・アトムをはじめ多くの手塚アニメ作品で声優を務めた清水マリからはアニメ制作の遅れから驚きの方法で声の吹き込みを行ったエピソードなどが明かされる。

極めつきは、1963年の大みそかに放送されたアニメ『鉄腕アトム』の逸話。この日は30分ある放送時間のうち、6分ぶんしかアニメを制作することができなかったが、手塚氏は今では考えられない奇想天外な方法を用いて、30分の放送を乗り切ったという。ある意味、放送史に残るその驚くべき方法とは…。

そして、手塚氏の娘でプランニングプロデューサーの手塚るみ子氏が、父が最後に過ごしたアトリエを公開。アトリエにあったものの鍵を紛失していたことから、約25年間開けられることのなかったキャビネットから5年前に新たに発見された遺品の数々が特別に公開される。その中には、医学博士でもある手塚氏がどうしても乗り越えたいとあがき続けてきたコンプレックスを象徴するような一品も。

さらに、亡くなる半年前に、当時『AKIRA』で一世を風靡(ふうび)していた大友克洋氏に寄せた文章も見つかる。そこに書かれていた“天才・手塚治虫”のイメージとはかけ離れた、意外すぎる内容とは…。

  • (左から)真矢ミキ、坂上忍、伊集院光

(C)フジテレビ